【Q&A】眠れないときの過ごし方 寝床に入っているのはNG?

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寝ている途中で目が覚めてしまい、そのまま眠れないことがあります。布団の中で目をつむって過ごすことが多いです。横になっているだけでは、体にとって意味はないですか?眠らないと疲れはとれないのでしょうか?
(30歳代 女性)

専門家による回答

起きているよりは疲れがとれるかもしれませんが、大人になって日常的に寝つけないようなら布団の中でじっとしているのは、睡眠を促す上でマイナス働く可能性があります。布団の中での焦りが、睡眠休養感を下げてしまう可能性があります。「眠れない焦りスイッチ」を積極的にOFFにするようにしましょう。一度 寝床から離れ、うす暗い照明の下、ゆったりとした音楽を低音量で楽しむなどリラックスする時間を設け、再度眠気を感じたら床に入るようにするとよいでしょう。

睡眠の質を上げる「3つの快眠スイッチ」

それでも眠れない状態が長く続く場合は、不眠症のタイプの一つである「逆説性不眠」の可能性があります。逆説性不眠は、ご自身は寝れていないと感じていても、検査を行うと実際にはある程度眠れているというタイプの不眠症です。不眠を訴えて受診する患者さんの多くがこの逆説性不眠の要素を含むと言われています。
しかし、逆説性不眠であり実際にはある程度眠れていたとしても、「眠れなくてつらい」という思いが強い場合、睡眠の質はよいとは言えません。「焦りスイッチをきる」工夫をしても、十分に改善しなければ、「睡眠専門医療施設」で検査を受けてみましょう。

(2022年7月11日(月)~14日(木)放送関連)

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