【Q&A】骨盤臓器脱の治療 ペッサリーの利用で尿もれがひどくなる?

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4年ほど前にペッサリーをいれはじめましたが、ここ2年ほどはずしていました。違和感を感じるようになり、再度ペッサリーをいれたら、尿もれが激しくなり困惑しています。総合病院で診察をうけたところ、手術の必要はないとの事。放送をみていたら最終的には手術が必要といわれたので、どのようにしたらいいのか迷っています。(78歳 女性)

専門家による回答

尿失禁は尿道が動きすぎることで起こりますが、骨盤臓器脱でも尿失禁の症状が出ないことは良くあります。症状がないのにペッサリーや手術で臓器脱を矯正してしまうと、かえって尿失禁の症状が出てしまうことがあるのです。対策としては、臓器脱の程度にもよりますが、まず骨盤底筋体操を頑張って続けてみることだと思います。尿失禁の原因が腹圧であれば、体操の効果が期待できます。臓器脱の程度が強ければ、まず骨盤臓器脱の手術を受けてみるとよいでしょう。そして、手術しても尿失禁の症状が消えない、または一度おさまったが症状が再度出た場合は、骨盤臓器脱の手術から3か月ほど間をあけて尿失禁の手術を受けるとよいでしょう。尿失禁の手術はTVT手術とTOT手術があり、共に体に負担のない手術になります。

(2016年6月22日(水)放送関連)

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