-
◆歩行障害
外出時は緊張しているのでどうやら歩ける(速度は遅く、外股)が、第1歩が出しにくい。家の中では伝い歩き。階段の昇降・走ること・方向転換は難しい。バランス取れず、ふらつく。
◆尿
もれることはないが、頻尿(殊に夜間)
◆物忘れ
自覚症状はない。10年前脊柱管狭窄[きょうさく]手術、昨年頚椎[けいつい]症手術後も以上の症状があるが、医者は「加齢のせい」と言うだけ。
放送を見て当てはまるので相談したく、お願いします。(82歳 女性)
専門家による回答
-
症状からは特発性正常圧水頭症の可能性もあると思います。頭のMRIは撮ったことがあるのでしょうか。もしもまだであれば、一度撮ってもらってはどうかと思います。放送でもご説明しましたが、頭のMRIで脳室が大きくなっている、高位円蓋部の脳脊髄液が流れているはずの部分(脳と頭蓋骨の間の隙間)が狭くなっているなどの結果があれば、正常圧水頭症の可能性がより高くなります。ただし正常圧水頭症であったとしても、脊柱管狭窄症と頚椎症がおありとのことなので、シャント術をした方がいいかどうかは、先生と十分にご相談してください。タップテスト(髄液排除試験)などを含めたいろいろな評価が必要だと思います。
(2016年4月21日(木)放送関連)