【Q&A】爪白癬の塗り薬 効果に疑問、副作用や対処法は?

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長年爪白癬(はくせん)に悩まされています。かかりつけ内科医に、胃腸も弱く慢性的にめまいやふらつきもあるため、のみ薬はやめた方が良いと言われ、2年前から塗り薬で治療しています。しかし、両足にあった爪白癬があと1本だけになってから、ほとんど良くなっていない状態が続いています。
爪が厚くて薬が効かないのか、ほとんど爪が伸びず、色も黄色っぽい感じです。少し塗り薬を休んでしまったら治った指がまた白っぽくなってきたので、再び薬をつけ続けていますが、ずっと使い続けて問題はないのでしょうか。また、あまり良くなっていないようでもずっと塗り続けるのでしょうか。塗り薬もかなり高額なので、どうしたら良いのか悩んでいます。(50歳 女性)

専門家による回答

あと一本だけということで、残りの爪は白癬であったのは間違いなさそうです。ただし一本だけなおらないのは菌側の要素でなく、爪側の理由があるのかもしれません。黄色いのが気になるところで、伸びない爪は黄色く分厚くなります。爪の根元に傷があって伸びが悪い場合、圧迫などで爪が伸びられない場合や、ほかの爪の病気に爪白癬が合併している場合では、菌がいたとしても健康な爪が伸びない限り完治はむつかしいのです。
これは内服のお薬でも同様です。すでに2年外用して根元から治ってきていないならば、今後治癒はむつかしいと思います。一方で少しでも根元から治ってきているのならば爪の圧迫を避ける、他の爪白癬の外用剤に変えてもらう、などで、まだ希望は持てるのかもしれません。真菌検査のできる皮膚科医に一度ご相談され、爪の形を見てもらい、真菌検査もしてもらい、今後の見込みについてお話を聞かれてはいかがでしょうか?
爪の外用薬の副作用は、爪が黄色く染まる(爪が黄色いのはこれが理由かもしれません)、爪表面が白くかさつく、爪の周りが赤くなり、かゆみが出る、水ぶくれがでる、などが知られています。

(2020年5月18日(月)放送関連)