【Q&A】骨粗しょう症の薬はどうする?肝臓疾患、胃食道の疾患あり

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骨密度が69%です。子宮全摘しており、閉経がいつだったのかよく分かりません。肝臓の疾患の疑いがあり、ビタミンDの吸収が悪いので、肝臓内科医からはビスホスホネートを勧められました。しかし萎縮性胃炎、逆流性食道炎もあり、整形外科医からはデノスマブ(抗ランクル抗体薬)を勧められました。
50歳から使用開始して大丈夫なのでしょうか?将来が不安です。今後ずっと薬物療法を続けていけるものなのでしょうか。(50歳 女性)

専門家による回答

ビスホスホネートとデノスマブを比べると、効果はデノスマブが上回ります。しかし、まだ50歳とお若く、骨粗しょう症も軽症なのでまずはビスホスオネートが一般的です。年間4.5%の骨密度上昇が期待できますが、閉経期には骨密度が年間2.3%低下するので、効果は相殺されるかもしれません。

数年続けていただければ、骨粗しょう症域を脱することができるかもしれませんが、薬をやめると骨密度は下がります。これは女性ホルモンが低下している状況では致し方ありません。骨密度が骨粗しょう症域を脱すれば、一旦、休薬するか、更年期症状がないようであればSERM剤に変更するのもひとつの方法です。

(2019年12月11日(水)、12日(木)放送関連)

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