【Q&A】筋トレはクレアチニン値に影響する?

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数年前から健康診断の血液検査で血清クレアチニン値が悪化してきました。0.90→0.98→1.05→1.02→1.15(mg/dL)です。1.05になった時からeGFR(推定糸球体ろ過量)が要観察になりました。週1回ハードな筋トレを始めた時期と重なるのですが、関係ありますか?
ためしに検査前の筋トレをやめたところ1.05→1.02と少し下がりました。たんぱく尿やむくみなどの症状はありませんが、慢性腎臓病の可能性がありますか?(58歳 男性)

専門家による回答

個人の血清クレアチニン値は、筋肉による産生量と腎臓からの排せつ量のバランスで決まります。ですからトレーニングによって筋肉量が増えればクレアチニンの産生が増え、血清クレアチニン値が上昇する可能性はあります。
ただご質問にあるような明らかな上昇は、筋肉量の増加だけではなく、腎臓からの排せつ量の低下も関与しているかもしれません。腎機能の指標となるeGFRは血清クレアチニン以外に、筋肉量には影響を受けない血清シスタチンCからも計算できますので、ぜひかかりつけ医の先生にご相談されることをおすすめします。

(2019年2月4日(月)~6日(水)放送関連)