【Q&A】薬の選択は?

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リウマチを発症して31年、小腸クローン病を発症して23年です。
今現在、生物学的製剤オレンシアを2015年から3年と、抗リウマチ薬メトトレキサート2mg2錠(火曜日服用)、フォリアミン錠 1錠(木曜日服用)、アクトネル1錠(日曜日の朝 服用)などで経過観察中で、受診は1か月に1回、または6週間に1回です。今現在、CRP0.02~0.05の間です。

抗CCP抗体の検査は半年に一回ですが、23.2です。こういう場合は、抗リウマチ薬または生物学的製剤のどちらかをやめることはできるのでしょうか?それよりもJAK阻害薬にして治療した方がよいか、アドバイス下さい。また、大手の会社で勤めていますが、職業生活で気をつけることがあれば、一緒にアドバイスをください。(43歳 男性)

専門家による回答

検査データからはコントロール良好な様子に見えますが、関節の痛みや腫れはないでしょうか。もしそれらが全くなく、そのような状況が長期間維持しているようでしたら従来型の抗リウマチ薬や生物学的製剤を減量、もしくは中止が検討されても良いかもしれません。

その場合、従来型の抗リウマチ薬と生物学的製剤のどちらを優先して減量・中止するのかについては様々な意見がありますが、メトトレキサートの体への負担が少ないあなたの年齢でしたら、オレンシアから減量(注射の間隔をあけることを含む)してみるのが良いかもしれません。

検査の値が良くても、関節の痛みと腫れが合わせて複数ある場合は、厳しい基準での寛解には至っていないので、今の治療を弱めることには必ずしも賛成できません。

疾患活動性が悪化していない、落ち着いている段階でしたらJAK阻害剤への切り替えは必要ないでしょう。

日常生活上の気をつける点としては、たばこと歯周病が症状を悪化させるという報告があります。職業生活では、痛くなった時に休憩や休息、炎症を起こしている関節への負担の回避できるような工夫が必要でしょう。

(2019年1月14日(月)~17日(木)放送関連)

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