【Q&A】心筋梗塞の予防 動脈硬化のリスクを調べる検査は?

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「頸動脈エコー検査で異常がなかったのに心筋梗塞を発症した。そのあと、ためしに他の動脈のエコー検査を受けたところ、鎖骨下動脈でプラークが発見された」という話をインターネットで読みました。心筋梗塞を予防するには、頸動脈だけでなく他の動脈のエコー検査も受けたほうがいいのでしょうか?(52歳 女性)

専門家による回答

頸動脈に動脈硬化がなくても、心臓を養う冠動脈に動脈硬化が起こることはありえます。逆に、冠動脈に動脈硬化がなくても、頸動脈の動脈硬化が進んでいることもありえます。もちろん頸動脈エコー検査から冠動脈の動脈硬化を推定できますが、この検査だけで全身の動脈を完全に評価できるわけではないのです。
なお、心筋梗塞を予防するには、動脈硬化のリスクがどれくらい高いのかを知る必要があります。それには日本動脈硬化学会のホームページにある冠動脈疾患発症予測ツール「これりすくん」が役立ちます。動脈硬化のリスクが高いとわかったら、循環器内科などで問診や採血、運動負荷心電図、心臓超音波などの検査をしてもらうとよいでしょう。

(2018年10月1日(月)〜4日(木)放送関連)

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