【Q&A】15mmのすい石 衝撃波では治療できないと言われた

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夫が急性すい炎になり、救急診療のあとすぐに入院しました。造影CT検査ですい管の出口付近に15mm大のすい石が2個あるとわかりました。しかし「この大きさでは衝撃波で砕いて除去することはできない」と言われました。 すい石は、どれくらいの大きさなら衝撃波で治療できるのですか? 夫のすい石は、外科手術または薬で治療したほうがよいのでしょうか?(45歳 女性)

専門家による回答

お尋ねのように、主すい管に存在するすい石によりすい液のうっ滞をきたして、腹痛を訴える場合には、すい石を除去する治療がすすめられます。すい石症に対する治療法には、内科的治療(体外衝撃波治療・内視鏡治療)、外科治療(すい管減圧術・すい切除術)があります。 治療法の選択は、多くの場合、侵襲度の低い治療を考えますが、対費用効果、長期除痛率、再手術率についても考慮する必要があります。短期的な合併症率、入院期間等については、内視鏡治療は外科治療と比較して同等以上ですが、長期の除痛率、再手術率では外科治療が勝るとも報告されています。 体外衝撃波による治療は、すい石の存在部位やすい管の形状を考慮して選択しますが、すい頭部やすい体部にある結石で、エコーや CT検査ですい実質に著明な萎縮を認めず、すい内・外分泌機能が残存している場合であれば、必ずしも結石のサイズは問いません。 ただし体外衝撃波治療は、破砕片の大きさが 3mm 以下になることを目標として、頭部側の結石から順次砕石していきますので、巨大で固い結石の場合、時に破砕が困難であったり、破砕できるとしても複数回の治療が必要となったりします。 砕石されても結石消失がみられない場合や、排石が遷延する場合には、内視鏡的すい管口切開術やすい管ステント留置術、バルーンによる狭窄(きょうさく)すい管の拡張術など、適切な内視鏡治療を併用する必要があります。しかし、すい管の強い狭窄や屈曲蛇行のある症例では、内視鏡治療が困難であると予想され、起こりうる偶発症や治療期間を考慮に入れたうえで、当初より外科治療を含めて治療方針を慎重に検討する必要があります。

(2018年8月6日(月)、7日(火)放送関連)

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