【Q&A】飲酒後に突然の痛み 背中・肩周辺・上腹部など

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2010年に人間ドックで、すい臓のすい体尾部に点状エコーが散在しているとわかりました。このときは、上腹部と左肩甲骨下に、重く鈍い痛みのような違和感がありました。 その後2014年に、就寝中に突然、左背中に突き上げるような痛みが起こって、目が覚めました。かかりつけ医に検査してもらったところ、アミラーゼ113、リパーゼ53、トリプシン436でした。 2016年にも、同じように鋭い背中の痛みが起こり、このときの検査では、アミラーゼ95、リパーゼ45、トリプシン717でした。 私はビールが好きで30代から飲んできました。量は350~500mL。飲まない日は月に2~3日でした。2014年と2016年に背中の痛みが起こったときは、どちらも、就寝前にワインをグラス1杯とビールを500mL飲んでいました。2016年に背中の痛みが起こってからは禁酒しています。しかし重くて鈍い痛みはずっと続いています。今後どうしたらいいでしょうか。(68歳 女性)

専門家による回答

2010年の人間ドックの点状エコー、飲酒後の上腹部と背部痛、軽度のすい酵素異常より、慢性すい炎の存在が疑われます。飲酒量は日本酒換算でも1合/日程度で、けっして多くはありませんが、飲酒後に症状が発生するので、原因としてアルコール性が疑われます。今後は禁酒を心がけることが重要です。 また、すい臓の負担を軽くするような食事のとり方にも気をつけるほうがよいでしょう。たとえば、脂肪を多く含む料理や一回に食べる食事量は少なめに。またご飯やパンなどの炭水化物を消化するアミラーゼは、すい液以外に唾液にも多く含まれていますので、十分にかんでゆっくり食事するように心がけるとよいでしょう。

(2018年8月6日(月)、7日(火)放送関連)

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