【Q&A】圧迫骨折の薬物療法について どの薬をいつまで続ける?

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背骨(胸椎12番・腰椎1番・腰椎2)の3か所を圧迫骨折しました。テリパラチド製剤の4回目の投与です。圧迫骨折が完治しても続けなければいけないでしょうか?
2年以上投与できないそうですので、将来のために期間を残しておきたいのですが、始めたら続けなければ効果が得られないのでしょうか?(63歳 女性)

専門家による回答

複数の脊椎圧迫骨折を生じた場合には、さらなる骨折の危険性が非常に高いことになります。このような場合には現在の圧迫骨折部位の治療のみでなく、さらなる骨折の連鎖を断つためにも、骨粗しょう症の治療は継続すべきです。
一方で、テリパラチド製剤は一生の間に2年までしか使用できません。圧迫骨折が治るまでテリパラチド製剤を使用し、その後はビスホスホネートやデノスマブといった薬で治療を継続するといった方法がよろしいかと考えます。

(2018年5月7日(月)~10日(木)放送関連)