【Q&A】骨密度と骨粗しょう症の関係は?関節炎がある場合の治療について

更新日

半年前の骨密度測定では同年齢比較142%でしたが、4月に関節炎で血液検査したところ、骨粗しょう症が進んでいるとのことで、バセドキシフェン酢酸塩を服用しています。骨密度は高くても骨粗しょう症は進んでしまうのでしょうか?(54歳 女性)

専門家による回答

骨密度の測定には種々の機器があるとともに、測定部位もいろいろです。そして、例えば変形性脊椎症や動脈硬化があれば、腰椎での測定では骨密度が高い値が出てしまうこともあります。
一方、この方のように関節炎などの慢性の炎症性疾患があると、閉経後に高い骨密度であっても、骨折を生じることもわかっています。血液検査でということなので、おそらくは骨代謝マーカーが亢進(こうしん)していたのでは、と想像します。
その場合には骨密度が高くても閉経後であれば、SERM・選択的エストロゲン受容体調節薬(バゼドキシフェン酢酸塩など)を服用して、治療することになります。

(2018年5月7日(月)放送関連)

関連する病気の記事一覧