【Q&A】直腸がん手術後の肛門の症状について

更新日

2016年12月に直腸がんステージⅣの腹腔鏡手術を受けました。肛門を温存する予定でしたが、温存できずに人工肛門手術になりました。便意をもよおすと、縫ってある肛門に重たい感覚を感じ、たまに何か無色の液体が出ることもあります。原因としては何が考えられますか?(56歳 男性)

専門家による回答

腹腔鏡下での腹会陰式直腸切断術を受けられたと思います。この手術特有の合併症としては、手術の傷の感染、会陰ヘルニアなどがあります。肛門は手術時に完全に閉じてしまいますが、手術の傷は感染しやすく、一度感染すると難治性で、治癒するまでに1~2か月かかることがあります。会陰ヘルニアは、手術後に小腸が骨盤腔に落ち込むことで起こる合併症です。
この方の場合は、術後1年以上経過していますので、発熱がなければ手術の傷の感染は可能性が低いと考えられます。便意をもよおすと肛門に重たい感覚を感じるのは、骨盤腔内に落ち込んだ小腸が拡張することによるものと思われます。一度、専門医の診断を受けるとよいでしょう。

(2018年1月24日(水)放送関連)