【Q&A】内視鏡治療ができない どうしたらよいか?

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92歳の母の大腸腺腫治療について質問です。
結腸(直腸付近)に4cm程度の腺腫が見つかり、内視鏡治療で切除完治可能との診断を受けたのですが、入院前に心臓弁膜症に伴う心不全を発症しました。
腺腫は大きいながら前がん状態で急速に増殖するかどうかはわからないので、心機能の維持を優先して「腺腫の内視鏡治療をしない」との判断となりました。
心臓の状態も悪く手術もできないのですが、このまま放置して、腺腫のがん化、イレウスの発症などが心配です。どのような注意をすればよろしいでしょうか、ご教示ください。(女性)

専門家による回答

ご高齢になると大腸がんが増加する一方で、ご質問のように心臓病や脳血管障害など、いろいろな病気が併存する頻度が高くなります。治療についても“あちらを立てればこちらが立たず”の状態となることも少なからず経験します。今もっとも具合が悪いところを整え、それが治まれば、その時点でまた一番具合が悪いところを整えて、できるだけ良い状態を保つということを繰り返すことになります。
大腸がんは進行が比較的緩やかで、貧血や腸閉塞などの自覚症状は年単位で、相当に進行してから明らかになります。腺腫から明らかながんに育ち症状が出現するまでは、さらに年単位で時間がかかると推測されますから、内視鏡治療でも体に負担がかかると予想されれば、無理せず経過観察の検査もなしでいつもどおりに日々を過ごしていただくのも一法と思います。

(2018年1月23日(火)放送関連)