【Q&A】腹筋の筋力低下も尿もれに関係?

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腹筋の筋力低下も尿もれに関係?

40歳で出産してから、尿もれに悩まされています。だいぶましにはなりましたが、くしゃみをしたり、走ったりするともれそうなので走れません。
出産で腹筋もなくなっているからでしょうか?骨盤底筋を鍛えると同時に腹筋も鍛えないとダメなのでしょうか?(43歳 男性)

専門家による回答

くしゃみをしたり、走ったりすることで尿がもれるのは、いわゆる腹圧性尿失禁で、出産により尿道括約筋機能が障害されたために起こります。出産後に腹圧性尿失禁が起こることは珍しくありませんが、多くは自然に治ります。
しかし、出産時の尿道括約筋障害が高度な場合や、何回も出産した場合には、腹圧性尿失禁が治らずに持続することもあります。骨盤底筋訓練は有効ですが、正しい訓練をきちんと行わなければ効果はありません。正しく膣を締めることができているかどうか(すなわち尿道括約筋や骨盤底筋をちゃんと締めているかどうか)、毎日きちんと十分な回数ができているか(膣あるいは肛門をゆっくり締めて緩める、速く締めて緩める訓練を1日50回以上できているか)が重要です。
腹圧性尿失禁に対する骨盤底筋訓練には腹筋は関係ありません。実際に、骨盤底筋訓練で膣を締める時には腹筋は緩めて行わなくてはいけません。腹筋に力を入れると、正しい運動と逆になってしまいます。正しい骨盤底筋訓練の方法がわからない、あるいは正しくできているかどうか自信がない場合には、泌尿器科専門医を受診して指導を受けるとよいと思います。また、骨盤底筋訓練によっても治らないような腹圧性尿失禁で、生活に支障を及ぼすような場合には、30分程度の手術でほぼ完治することができます(尿道の下に網状のテープを挿入して尿道を支える手術:TVTあるいはTOTスリング手術)。
すべての泌尿器科医が行っている手術ではありませんので、インターネットなどで調べてこの手術を行っている病院の泌尿器科を受診してください。

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