【Q&A】腱板断裂で注射でも痛みが治まらない 72歳でも手術で痛みをなくせる?

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右肩が痛く、整形外科に通っています。MRI検査で3cmほどの腱板断裂があるとのことでした。あまりに痛く、注射したり、リハビリに通ったりしていますが、ほとんど効果がありません。
70代以上でも手術をすれば痛みがなくなる可能性はあるのでしょうか?
今は、右肩をかばい左肩も痛くなってきました。
手術後もリハビリなどで右肩が使えるようになるには時間がかかるのでしょうか?(72歳 女性)

専門家による回答

MRIで3cmの断裂ということは、中断裂から大断裂の中間と思われます。
注射やリハビリの効果がほとんどないとのことですが、現在通院されている整形外科が肩関節に精通しているかどうかが問題です。肩関節専門家にセカンドオピニオンを求めてみることがすすめられます。もしかすると、同じ注射やリハビリでも、その技術の違いにより効果が変わる可能性があります。
このまま症状が改善しないようでしたら、手術を検討する必要があります。3cmの断裂であれば腱板修復が可能と思われます。72歳という年齢は、大きな合併症がなければ手術する年齢としては決して高くはありません。ただし、腱板修復術を行った場合、術後のリハビリ期間は最低6か月かかり、術後4~6週間は装具固定し、洗顔・着替え・食事・車の運転などで右腕を使用することは術後8週以降、家事労働は術後4か月以降になります(断裂の状態や医療機関により多少の違いがあります)。
反対の左肩にも痛みが生じているとのことですが、年齢的に左肩にも腱板断裂を生じている可能性は高いと思いますので、いずれMRIかエコーで確認してみてください。

(2017年4月12日(水)放送関連)

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