【Q&A】骨密度70%と数値が低いが問題ない?骨粗しょう症の診療科は?

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早期閉経やホルモン補充療法に伴い、骨密度が70%ぐらいで要注意ゾーンの判定でした。閉経の関係から婦人科で診ていただいており、骨を壊す働きを抑える薬とビタミンDを処方されております。
婦人科の先生からは、「この骨密度で何も問題なく、骨密度が低いからといって、必ず骨折するわけではない」と説明されておりますが、先日の番組では、「70%しかない」という表現をされておりました。また長年の薬の服用で効果が頭打ちになるとの指摘もあったかと思います。
長年、この薬をのんでおりますが、特に骨密度に変化はありません。この先、この骨密度で本当に大丈夫なのか心配です。閉経の関係から婦人科に通っている女性は多いと思いますが、やはり整形外科で診ていただくのがベストでしょうか。(46歳 女性)

専門家による回答

ご質問の中の70%という数字は、若年成人平均(主に20代、30代の平均値でYAM値ともいいます)の70%ということで、これ以下になると骨粗しょう症の病名がつきます。46歳で70%は、かなり低い値です。もちろん必ず骨折をするわけではありませんが、何の問題もないということありません。
婦人科の先生の中にも骨粗しょう症の知識・治療経験の豊富な先生はいますし、整形外科医の中でもあまり骨粗しょう症診療に明るくない人もいます。ただ、今の婦人科の先生が、このままで問題はないという認識でしたら、他の先生の意見も聞かれる方が良いと思います。
骨粗しょう症を専門とする整形外科医または内科医に見てもらうのがベストと思います。骨粗鬆[しょう]症財団のホームページの「病医院リスト」に、骨粗しょう症診療をしている医療機関のリストがあります。その中でも、腰椎や大腿骨の骨密度が測れるDXA[デキサ]装置がある医療機関だと、治療効果判定もできてよいと思います。

(2017年3月7日(火)放送関連)

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