【Q&A】空洞病変のある肺MAC症 薬による治療と再発の可能性について

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肺MAC症で、平成26年2月に肺に空洞ができ5月に手術しました。2月から投薬を始め丸3年のんでいます。せき・たんは少しあります。今の所変化はありませんが、薬をやめた時が不安です。再発は避けられないのでしょうか?再発したらもっとひどくなるのでしょうか?(64歳 女性)

専門家による回答

空洞病変のあるMAC症なので、手術前に3か月の内服治療を行なって、その後3年ほど治療を続けられているとのこと、喀痰[かくたん]検査でMAC菌が検出されないなら順当な治療経過といえます。
再発の多くは2年以内に起こりますが、それを避けるためにも、主治医は丸3年以上の長期治療を行なっているのだと思います。同じように十分な治療を受けてその後も再発せずに、元気に暮らしているMAC症の患者さんは、たくさんいます。
ただMAC症の患者さんは、十分な治療によって完全に肺内のMAC菌がいなくなっても、環境中からまた新たなMAC菌を吸い込んで再感染することがよくあります。
治療終了後の再感染を予防するには、MAC感染の場所として注目されている園芸や自宅の風呂環境について一考して下さい。腐葉土にはMAC菌が多量に含まれているので、土いじりは避けたほうがよいと思います。
また風呂環境の改善のためには、入浴後すぐに栓を抜いてできる限り浴槽を乾燥させるように心がけて下さい。

(2017年2月14日(火)放送関連)

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