【Q&A】局所再発の早期発見 マンモで十分?

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腫瘍径7ミリ×6ミリ、リンパ節他転移無しの早期乳がんで温存手術をして1年です。年に3回の血液検査(腫瘍マーカー)と年に1回のマンモグラフィー、月1回の視触診がありますが、エコーは「マンモで異常がある場合のみ」と言われています。
局所再発の早期発見にエコーが有効なのでは?と素人ながら思うのですが、主治医はエコーをしてくれません。本当にマンモのみで万が一の場合、早期発見できるのでしょうか?(48歳 女性)

専門家による回答

海外では、術後のMMGが対側乳がんの早期発見につながるという研究結果があり、ガイドラインにも記載されていますが、超音波検査では、同様の報告がないため、海外ではガイドラインに組み込まれてきませんでした。
しかし、40歳代の検診では、マンモグラフィ単独に比べて、超音波検査を加えることで、より多くのがんを見つけることができるという日本で行われた大規模臨床研究(J-START)の結果もあり、特に高濃度乳房(乳腺密度が高く、マンモグラフィでは白く映ってしまう)の方では、超音波検査を加えておくと、より安心できると思います。

(2017年8月10日(木)放送関連)