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私は前立腺がんでホルモン療法を続けて10年になります。
番組の中で、ホルモン療法の有効期間は2年から10年とのことですが、その場合どのような検査で悪化がわかるのでしょうか。(71歳 男性)
専門家による回答
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はっきりした転移のない患者さんで、ホルモン療法を受けている場合は、主に血液中のPSAの値の変化でホルモン療法が有効がどうかを予測します。
一方、転移がある状態でホルモン療法を受けている場合は、骨シンチグラフィーやCTなどで転移病巣が大きくなってきた場合や新たな病変が出現した場合に、ホルモン療法の効果がなくなってきたと判断します。もちろん、血液検査でもPSAやALPなどのマーカーを測定して判断の参考にします。
なお、ホルモン療法の有効期間は個人差があり、10年以上にわたって効果がある方もいますので、2年から10年というのは目安と考えください。
(2017年5月22日(月)放送関連)