【Q&A】脳の血流を検査する脳血流SPECTとは?MRI・MRAとの違い

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先日MRIとMRAの検査を受けましたが、その結果異常はみられないということでした。
MRAと脳血流SPECTは同じ検査なのでしょうか?
脳血流SPECTも受けたほうがよいのでしょうか?(40歳 女性)

専門家による回答

お若い方からのご質問ですが、まずは認知症を疑う症状があったために検査を受けたという前提でお答えします。MRAは動脈瘤[りゅう]などの評価もできますが、認知症の関連では、脳の主要な動脈に狭窄[きょうさく]や閉塞[へいそく]がないかを調べるために行われます。認知症の原因でアルツハイマー病に次いで多いのが脳血管障害です。脳血流SPECTは文字通り脳の血流を調べることができます。アルツハイマー病のように脳が萎縮してくる病気では、動脈に狭窄や閉塞がなくても、血流が低下します。したがって、脳血流SPECTはMRAとは違った情報が得られます。認知症を疑う症状が持続する、あるいは進行している状態であれば、MRIやMRAが正常であっても脳血流SPECTを受けた方が良い場合がありますので、担当の医師とご相談してみてください。

(2016年12月6日(火)放送関連)

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