【Q&A】血管性認知症と高次脳機能障害の関係は?症状や薬について

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夫は1年前に脳出血で手術し、現在自宅でリハビリ中です。
左手足麻ひで、左半側空間無視の高次脳機能障害ありとの診断を受けています。
物事を計画的にできないなど、他の高次脳機能障害の症状もあります。
4月の放送で血管性認知症が取り上げられていましたが、こちらの症状も全くそのまま当てはまります。同じもので、血管性認知症が高次脳機能障害としてあるという事でいいのでしょうか?この症状は、進行するのでしょうか?薬はありますか?(66歳 女性)

専門家による回答

血管性認知症は高次脳機能障害としてとらえてよいです。血管性認知症は、再発がなければ、症状の進行は、基本的にありません。しかし、年齢を重ねることで、徐々に脳血管が閉塞するようであれば、高次脳機能障害は悪化すると思います。脳血管が閉塞する脳梗塞であるならば予防薬として、抗血小板薬などを服用しますが、高次脳機能障害が劇的に回復する薬剤は、残念ながらありません。

(2016年5月19日(木)放送関連)

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