2017年06月15日(木)放送

すい臓の病気 徹底解説「すい臓がんの最新治療」

手術で長期生存を目指す

手術で長期生存を目指す

 すい臓がんでは長期生存を目指して手術を行います。手術できるかどうかはがんの進行度(ステージ)によります。また「手術できる」「手術できない」のほかに「ボーダーライン」があります。ボーダーラインとは、手術は可能であってもがんを完全には取り除けず再発する可能性も高い場合です。実際に手術するかどうかは患者さんひとりひとりの状態から慎重に判断します。

抗がん剤治療を組み合わせる

抗がん剤治療を組み合わせる

 すい臓がんの場合、手術には抗がん剤治療を組み合わせます。再発を予防し生存率を高めるためです。手術の後には抗がん剤を必ず使います。さらに「ボーダーライン」のケースでは手術の前にも抗がん剤を使うことが専門的な医療機関などで増えてきました。「手術できる」ケースでは手術前の抗がん剤治療が臨床試験として行われ現在その報告が待たれています。

手術の方法

手術の方法①

 すい臓がんの手術は、がんがどこにできたかによって切除する範囲が異なります。

手術の方法②

 すい頭部のがんでは、すい頭部と近くにある十二指腸・胆管・胆のうなどをまとめて切除し、残った臓器をつなぎ合わせます。

手術の方法③

 すい体部やすい尾部のがんでは、その両方とひ臓などを切除しますが、臓器をつなぎ合わせる必要はありません。

 すい臓全体にがんが広がっている場合は、すい臓をすべて取り除くことがあります。その場合、すい頭部のがんと同じように周囲の臓器も切除し残った臓器をつなぎ合わせます。インスリンの分泌がなくなるため、術後はインスリン製剤の注射が必要になります。

手術できない場合

 すい臓がんで手術ができない場合は、抗がん剤による治療、または抗がん剤と放射線を併用した治療を行います。すい臓がんは抗がん剤が効きにくいと言われていましたが、最近は効果のある薬が増えてきました。

※2017年6月現在の情報です。

☆ 「すい臓の病気 徹底解説」に関する詳しい内容については、きょうの健康テキスト6月号に掲載されています。
きょうの健康テキスト6月号