2017年06月08日(木)放送

今さら聞けない!歯と口の健康情報「ドライマウス」

ドライマウスとは?

 ドライマウスとは、唾液の量が減って口やのどが乾燥した状態のことを言います。
 特に、高齢者になると唾液の分泌量が減ったり、使っている薬の副作用があったりするので、ドライマウスになりやすいと言われています。そのため、高齢社会に伴って、今後も患者数が増えていくことが予測されます。唾液が減ると、しゃべりにくい、かわいた物が食べづらいなどの症状が出るだけでなく、「歯周病」「虫歯」「口内炎」「味覚障害」など、そのほかの病気も引き起こすことがあります。

ドライマウスの原因

原因

 ドライマウスの主な原因は以下の7つです。

● 加齢
加齢によって、唾液を作る「唾液腺」の機能が低下します。
● 薬の副作用
唾液の分泌が低下する薬があります。
● 噛む回数の減少
● ストレス
● 口呼吸
● 糖尿病
● シェーグレン症候群
シェーグレン症候群は、自分の体が自分の体を壊してしまう、自己免疫疾患です。この病気では、唾液腺や涙腺が壊れてしまい、唾液や涙の分泌が少なくなって口や目がかわきます。

受診のタイミング

 ドライマウスになると、以下のような症状が出ることがあります。

  • ● 口やのどのかわきがずっと続く
  • ● 口の中がネバネバする
  • ● 口の中が痛い
  • ● パンやビスケットなどかわいたものが食べづらい
  • ● 味覚がおかしい
  • ● 夜、口が かわいて目が覚める

 誰しも緊張したときなど、一時的に口がかわくことがあります。実際には何の病気でもない場合がありますが、心配であれば一度、歯科を受診しましょう。中にはドライマウスを専門にしている医療機関もあります。
 上記の症状が慢性的に続いている場合や、口に痛みなどの違和感があるときには特に注意が必要です。

ドライマウスの検査

検査

 ドライマウスが疑われる場合は、検査でその原因を探っていきます。

問診
服用中の薬や、糖尿病かどうか、また、ストレスが原因となることも多いので、生活やうつ病の有無などについて聞きます。
視診
口の中を確認し、かわき具合や炎症を見ます。
唾液分泌検査
決められた時間でどれだけの唾液が出るか調べます。
唾液腺の造影検査・病理検査・血液検査
シェーグレン症候群が疑われる場合に行います。

ドライマウスの治療

自分でできること①
自分でできること②

 ドライマウスの治療では、まずその原因を取り除いていきます。
 具体的には、入れ歯が合っていないために十分に噛めず、唾液の分泌が減っている人は入れ歯の調整を行う、シェーグレン症候群の場合には唾液の分泌を促進させる薬を処方する、などです。
 こうして原因別の治療をした上で、ドライマウス用のケア用品を使って対症療法も行っていきます。

洗口液(マウスウォッシュ)
保湿剤が入っており、口をゆすいで使用します。
保湿スプレー
口の中にスプレーして使用します。外出先で使用しやすいのが特徴です。
保湿ジェル
ジェルを指で口全体に塗ります。この時唾液腺が刺激され、唾液が出てくる効果も期待できます。
マウスピース
医療機関でその人に合わせて作ります。夜寝る時に、上あごに装着して使用します。上あごには唾液を分泌している腺がたくさんあるので、これを覆うことで唾液の蒸発を防ぎます。
夜間口呼吸防止テープ
寝る時に唇に貼り付けて口を開かなくすることで、口呼吸による唾液の蒸発を防止します。

 マウスピース以外は市販されています。外出時は保湿スプレーを使い、寝る時にはマウスピースを使うなど、時と場合などによって使い分けましょう。

※2017年6月現在の情報です。

今さら聞けない!歯と口の健康情報「ドライマウス」の詳しい内容については、きょうの健康テキスト6月号に掲載されています。
きょうの健康テキスト6月号