2017年06月06日(火)放送

今さら聞けない!歯と口の健康情報「虫歯」

大人の虫歯に注意!

 虫歯は、プラークの中にいる虫歯菌が、を出し、歯を溶かすことで起きる病気です。
 特に大人が虫歯になりやすい箇所は、「歯と歯の間」、「歯の根元」、以前治療をした「詰め物と歯の隙間」の3箇所です。「歯と歯の間」と「歯の根元」は手入れが行き届きにくいため、プラークがつきやすいです。特に、「歯の根元」は、加齢によって歯ぐきが下がり、歯ぐきに守られていた箇所が露出してしまうと、その部分が虫歯になりやすくなります。「詰め物と歯の隙間」は、詰め物が噛むことですり減ったり、剥がれたり、膨張したりすることで詰め物と歯の間に隙間ができ、そこにプラークがたまって虫歯になります。

初期の虫歯

 虫歯は初期であれば、削らずに治療することができます。歯からカルシウムイオンが溶け出してしまい、白くなっている部分を「ホワイトスポット」といいます。これは、虫歯の初期の状態です。放っておくと重度の虫歯に発展してしまうことがあります。この場合、溶け出してしまったカルシウムイオンを歯に取り込ませる薬を塗ることで、元の歯に回復させることができます。

虫歯の治療

治療

 虫歯が進行していて、削る治療が必要な場合、以下のような治療を行っています。

● 歯磨きの指導
● 「コンポジットレジン」による詰め物
虫歯を削った場所が小さい場合に行います。
● 神経を取る治療
虫歯が歯の神経まで到達している場合に行います。
神経を取ったあと、神経があった場所に詰め物をします。
● ブリッジ・入れ歯・インプラント
歯の欠損が大きい場合に行います。

 コンポジットレジンは、歯科用の特殊なプラスチックです。虫歯を削り取った場所に直接塗布して、特殊なライトを当てて固めます。銀歯のように型を取る時間が不要なので、10分~30分で処置できます。また、歯と同じ色をしているため、見た目が良いのも特徴です。

虫歯の最新治療

 最近では治療法も新しくなってきています。パソコン上で詰め物やかぶせ物を設計する「CAD/CAM」は、装置が自動的に、樹脂、金属、セラミックなどでできたブロックから詰め物やかぶせ物を削りだします。慣れた歯科医であれば、10分程度でデザインをし、10分程度で削りだすことができるので、一日で詰め物やかぶせ物の治療を終えることができます。また、神経を取る治療では、歯科用顕微鏡「マイクロスコープ」を使用した治療も導入されてきています。目視では確認しにくい、神経が通る管を拡大して見ることができるので、より確実な治療ができます。

自分でできる虫歯予防

自分でできること

 虫歯を予防するためには、日常的に自分で行う、口のケアが重要です。まず、正しい歯磨きをしましょう。フロスなども使い、虫歯の原因になるプラークをしっかり落とすことがポイントです。また、食べ方の改善をするのも効果的です。甘い物や酸性のものが好きな人はだらだら食べないようにしましょう。酸性のものは歯を直接溶かしてしまうため、虫歯になりやすくなります。歯が酸性にさらされ続けると、最悪の場合「酸蝕歯[さんしょくし]」になることがあります。「酸蝕歯」は虫歯ではないのに歯が薄くなったり、欠けたりして歯がすり減る病気です。しかし、甘い物や酸性の物を全く食べてはいけない訳ではありません。食べる量よりも、口の中に長くそれを含んでいることのほうが良くないので、間食を減らしたり、食べた後に口をゆすいだりすることが効果的です。

※2017年6月現在の情報です。

今さら聞けない!歯と口の健康情報「虫歯」の詳しい内容については、きょうの健康テキスト6月号に掲載されています。
きょうの健康テキスト6月号