2017年03月21日(火)放送

難聴と思ったら 最新情報「突発性難聴」

突発性難聴の原因

突発性難聴 なりやすい人

 年齢にかかわらず、それまで健康で耳の病気をしたことがない人が、あきらかな原因もないのにある日突然聞こえなくなるのが突発性難聴。多くの場合、片方の耳だけに起こるのが特徴です。原因はよくわかっていませんが、睡眠不足、不規則な生活、多量の飲酒、疲労の蓄積、糖尿病の人などに多く、血流障害やウイルス感染による炎症が関係しているのではないかと考えられています。

早めの治療が肝心

突然聞こえなくなったら

 突発性難聴は、発症したその日から数日以内には治療を開始することが大切です。耳には細かい血管があって酸素が感覚器官に送られていますが、血流障害が起きることで、血液の流れが長い時間滞ると、内耳の有毛細胞が壊れてしまい、聴力の障害もひどくなって治療が困難になると考えられています。

突発性難聴の治療

突発性難聴 主な治療法

 突発性難聴の特効薬はありませんが、なるべく早く薬物治療を行うことが大切です。血流障害とウイルスが原因ではないかと考えられていることから、まずはステロイドでの治療を行うことになります。ステロイドは血流障害によって起こる細胞のむくみや炎症を抑える効果があります。その他、補足的に血管拡張薬、抗凝固薬、代謝改善薬、ビタミンB12を服用することもあります。薬物療法で改善しない場合は、高圧酸素療法、星状神経節ブロックという内耳の血行をよくする治療を行います。最近では人工内耳による治療の有効性も報告され、国が定める先進医療になる予定です。

間違われやすい病気

突然聞こえなくなる主な病気

 突発性難聴は、同じ耳には再発しないとされています。もし症状が一度は改善したのに、突然聞こえなくなる症状を繰り返すようであれば、他の病気が疑われます。間違われやすい主な病気は、メニエール病、外リンパろう、急性低音障害型感音難聴などです。めまいや耳鳴りなどの症状は似ていますが、それぞれ治療法が異なるので、正しい診断と適切な治療を受けることが大切です。

※2017年3月現在の情報です。

難聴と思ったら 最新情報「突発性難聴」の詳しい内容については、きょうの健康テキスト3月号に掲載されています。
きょうの健康テキスト3月号