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2016年03月01日(火)放送

めまい 徹底解説「良性発作性頭位めまい症」

良性発作性頭位めまい症とは

良性発作性頭位めまい症とは

 良性発作性頭位めまい症は、めまいを引き起こす代表的な耳の病気です。頭を特定の位置に動かしたときに、発作的に強い回転性のめまいが起こります。めまいは長く続くことはなく、数秒から2~3分程度で治まりますが、めまい発作を何度も繰り返すのが特徴です。原因は、耳石器(じせきき)からはがれ落ちて三半規管(さんはんきかん)の中にたまった耳石(じせき)(カルシウムの小さな粒)です。この耳石が頭の位置を変えたときに動くと、三半規管を満たしている内リンパ液が動き、クプラという神経の一部がその動きを感じ取ってめまいが引き起こされます。めまいのほかに、吐き気やおう吐を伴うこともあります。
 耳石器から耳石がはがれ落ちる原因には、スポーツなどで頭を打ったりする衝撃のほか、骨粗しょう症のように、カルシウムの代謝障害が関係している可能性があります。良性発作性頭位めまい症は、骨粗しょう症と同様に、中高年の女性に多い病気です。

治療と予防

治療と予防

 良性発作性頭位めまい症と診断されると、頭位治療が行われます。頭の位置をゆっくり上下左右に動かすことで、三半規管の中にたまっている耳石を移動させ、三半規管から追い出す治療です。フレンツェル眼鏡という特殊な眼鏡や、小型のCCDカメラで眼球の動きを観察しながら、耳石が出る方向に頭を動かしていきます。たまっていた耳石が三半規管から出てしまえば、もう発作は起きません。
 良性発作性頭位めまい症を予防するには、耳石が三半規管にたまらないようにする必要があります。予防するには、下側の耳の三半規管に耳石がたまらないよう「同じ方向で横向きに寝ない」、「寝返り運動を行う」、耳石が三半規管に入りにくくするため「頭の位置を高くして寝る」などの方法があります。予防のための「寝返り運動」は横になった状態で行います。まず左向きで10秒間、ゆっくりあおむけになって10秒間、右向きで10秒間、あおむけに戻って10秒間数えます。これを1回とし、10回程度続けます。

良性発作性頭位めまい症の診断については、
きょうの健康テキスト3月号に掲載されています。

きょうの健康 テキスト

※2016年3月現在の情報です。