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2015年06月17日(水)放送

気づきにくいホルモンの病気「治りにくい高血圧の原因・副腎」

副腎が原因の高血圧

副腎が原因の高血圧

 高血圧には、ほとんどの場合、塩分のとりすぎや運動不足などの生活習慣が関係しています。ところが、約10%の人では原発性アルドステロン症というホルモンの病気によって、生活習慣に関わらず高血圧が起きていると考えられるようになっています。
 アルドステロンは、副腎から分泌されるホルモンです。副腎は、左右の腎臓の上にある3cm程度の小さな臓器で、副腎皮質ホルモン副腎髄質ホルモンを分泌しています。アルドステロンは副腎皮質ホルモンの1つで、腎臓での塩分の再吸収を促進し、体内の塩分を増やす作用があります。そのため、過剰に分泌されると、食事から塩分をとりすぎていなくても、血圧が上がってしまうのです。
 アルドステロンが過剰に分泌される原因は、「副腎に腫瘍ができる」「副腎全体が大きく腫れる」の2つに大別されます。腫瘍は片側にできることが多く、ほとんどが良性です。副腎が腫れる場合は、多くは両方の副腎に起こります。

原発性アルドステロン症の症状

原発性アルドステロン症の症状

 副腎に異常があっても、血圧が高くなるだけで痛みなどはないので、気づくのは難しいかもしれません。しかし、病気を疑うサインは現れています。
 原発性アルドステロン症を疑うポイントは4つあります。まず、「これまで血圧が高くなかったのに急に高くなった」という場合です。この病気では急に血圧が上がるため、多くの患者さんが血圧が高くなった時期を特定できます。「若いのに下の血圧が100mmHgを超えている」という場合も、この病気の可能性が高くなります。通常、30~40歳代の比較的若い人の高血圧では、下の血圧はそれほど高くなりません。しかしこの病気では、下の血圧が高くなるのが特徴です。また、尿を凝縮する腎臓の働きが低下して尿の量が増えるため、「夜、トイレに行く回数が増える」のも特徴です。さらに、「薬を3種類以上のんでも血圧が下がらない」という場合も、この病気が潜んでいる可能性があります。
 原発性アルドステロン症が疑われる場合、まずかかりつけの内科を受診してください。血液検査で血中のアルドステロン値が高いなどの異常が見つかったら、ホルモンの専門医を紹介されます。

原発性アルドステロン症の治療については、
きょうの健康テキスト 2015年6月号に詳しく掲載されています。

きょうの健康 テキスト

※2015年6月現在の情報です。