ホーム > 過去のテーマ 一覧 > ストップ!動脈硬化 コレステロール対策「運動で増やそう 善玉」

メールで知らせる

クリックするとNHKサイトを離れます

過去のテーマ内容を印刷

2013年07月10日(水)放送

ストップ!動脈硬化 コレステロール対策「運動で増やそう 善玉」

運動の効果

運動の効果

 動脈硬化に関わる血液中の脂質の中でLDLコレステロールと中性脂肪は食事で改善することができますが、HDLコレステロールの値は食事で改善することができません。しかし、適度な運動を習慣化することで増やすことができます。
 HDLコレステロールと中性脂肪はシーソーのような関係にあり、運動によってHDLコレステロールが増えれば中性脂肪は減り、動脈硬化の進行を防ぐことができます。また運動には、血流がよくなって血栓ができにくくなったり、血圧や血糖値をコントロールできたり、ストレスの解消になるなどの効果があり、動脈硬化の進行によるさまざまな病気が予防できます。

どんな運動がよい?

どんな運動がよい
ベンチステップ運動 実演

 運動の中でも特に効果的なのは、速歩きやジョギングなどの有酸素運動です。少し息が切れるくらいの"ややきつい"と感じる程度の速さで、1日30分間以上行うことが勧められます。10分間を3回など、小分けにしてもかまいません。できれば毎日、あるいは週に180分間以上継続していくのが効果的です。毎日屋外で歩くのが難しい人には、20cmほどの高さの台を上り下りするベンチステップ運動が勧められます。上って下りるまでを1サイクルとして、1分間に20サイクル、高齢者は10〜15サイクルが目安です。お尻や太ももの筋力をつけることもできます。
 日常生活での動作(身体活動)にも運動効果があります。「掃除機をかける」「子どもと遊ぶ」などを約20分間行えば、速歩きを約15分間行ったのと同等の運動量になります。日頃から意識して、活動的に過ごすことが大切です。

禁煙も非常に重要

禁煙も非常に重要

 食事や運動のほか非常に重要な生活習慣が禁煙です。たばこに含まれる有害物質はHDLコレステロールを減少させたり、LDLコレステロールを血管壁に入りやすくしたり、血管のしなやかさを失わせたりするため、動脈硬化の進行によるさまざまな病気に直結します。禁煙した時点から効果があるので、1日も早くやめることが大切です。
 生活習慣の改善を行っても血液中の脂質の値が改善しなかったり、冠動脈疾患のリスクが高い場合などは、薬物療法が行われます。LDLコレステロール値が高い場合は「スタチン」や「エゼチミブ」など、中性脂肪値が高くHDLコレステロール値が低い場合は「フィブラート系薬」などを用います。ただし、薬を用いる場合でも、生活習慣の改善を継続することが大切です。