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2012年10月04日(木)放送

実は危険!気になる目の病気「まぶたの病気」

眼瞼(がんけん)けいれん

目の病気には、眼球の異常だけではなく、まぶたに異常が起こっている場合もあります。その1つが眼瞼けいれんという病気です。これはまぶたがぴくぴくするものとは違い、目を閉じるための眼輪筋という筋肉をコントロールできなくなり、目を開けていられなくなる病気です。症状がドライアイなどのほかの病気と似ているため診断が難しいとされています。そのため2011年にガイドラインが作成され、診断法や治療法の普及が進められています。
詳しい原因は明らかになっていませんが、最近では「抗不安薬」の使用で発症することがわかっています。薬の処方を変えるだけで症状を改善できる場合があるので、思い当たる人は一度眼科を受診して相談してください。

眼瞼けいれんの症状

患者さんのほとんどに共通しているのが、「目を開けていられない」「まぶしい」などの症状で、異常にまばたきが多くなります。そのほか、「目が乾く」「目が自然に閉じてしまう」「目がうっとうしい」「下を向いていたい」「まぶたが垂れる」などの症状が現われることもあります。ドライアイと共通する症状も見られますが、判別の目安になるのは「電柱や人にぶつかる」「運転中の事故やけが」など日常生活での支障です。眼瞼けいれんでは、物が見えにくくなるためこうしたトラブルがよく起きます。
また、眼瞼けいれんと間違えやすい病気に眼瞼下垂もあります。どちらも筋肉が影響していますが、表情の違いで判別できます。表情を見ると、眼瞼けいれんではしかめっ面をしたように見え、眼瞼下垂では眉毛が上がって見えます。

眼瞼けいれんの治療

眼瞼けいれんに有効な治療法はボツリヌス療法です。ボツリヌス菌が作り出す毒素をまぶたの上下の筋肉に注射して眼輪筋をまひさせ、症状を改善します。治療は10分ほどで、1~2週間ほどかけて徐々に効果が現われてきます。効果は3~4か月ほど持続するので年に3~4回ほど行うことになりますが、治療を重ねるうちに回数を減らしていける人や、治療の必要がなくなる人もいます。
ボツリヌス療法はどの眼科でも行っているわけではないため、近くの眼科に相談し、行っている医療機関を紹介してもらうとよいでしょう。疑わしい症状がある場合には眼科を受診して、医師に詳しく症状を伝えてください。