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2012年04月09日(月)放送

肩が痛いとき「肩の主な3つの病気」

肩の痛みの原因となる病気


肩の主な3つの病気

肩の痛みに悩んでいる人は多くいますが、中高年の場合しかたがないと思って我慢している人は少なくありません。肩の痛みは肩関節の病気が原因となって起こることがあります。原因となる病気で最も多いのは五十肩で約50%程度、ほかに、けん板断裂が20~30%程度、石灰けん炎が3%程度を占めます。これらの病気ではいずれも腕の外側に痛みが起こり、「突然激しく痛む」「腕を動かすと痛む」「夜も痛みが続いて眠れない」などの症状が現われます。このような症状があったときは、3つの病気のどれかの可能性が高いと考えられます。

肩のしくみと病気の特徴




肩の痛みを起こす3つの病気は、いずれも肩関節に炎症が起こるものです。肩関節は、上腕骨・肩甲骨・鎖骨から構成されており、上腕骨の骨頭(上部の球状の部分)が、肩甲骨のくぼみに収まっています。また、肩関節は関節包という袋状の膜に包まれています。さらに、けん板という薄い筋肉が上腕骨と肩甲骨をつないでいます。

五十肩は関節包に炎症が起こります。

けん板断裂では、けん板が切れることでその部分に炎症が起こります。

石灰けん炎は、けん板に石灰が沈着して起こる病気です。

症状は似ていても互いに異なる病気ですから、原因に合った治療が必要です。まずは医療機関を受診して、原因を特定することが、痛みを早く解消することにつながります。

診断のためには


五十肩、けん板断裂、石灰けん炎は症状から見分けることは難しく、診断には詳しい検査が必要です。特に有効なのが画像検査で、けん板断裂の診断にはMRI(磁気共鳴画像)検査や超音波(エコー)検査が有効です。健康な状態では、関節上のけん板は上腕骨の骨頭まで伸びていますが、けん板にあなが開くとMRI画像では白く写ります。
石灰けん炎の診断にはエックス線検査が有効です。けん板自体はエックス線検査の画像に写りませんが、石灰が写るので診断が可能になります。五十肩では関節包に炎症が生じますが、炎症の有無や程度は画像検査ではわかりません。そこで、前述の症状があり、画像検査で異常が確認されなかったときには五十肩の可能性が高いと考えます。