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2012年03月14日(水)放送

漢方で対処!慢性の痛み「血流改善で長引く痛みを解消」

漢方と原因不明の痛み

つらい痛みが長く続いているのに、検査で異常が見つからず治療法に悩むことがあります。漢方では、症状を詳しく聞き出す問診や体を観察したり触れたりする診察で全身状態のバランスがどのように乱れているかをとらえて、複数の選択肢を導く出します。そして、最もよいと判断される漢方薬から使い始め、効果の現れ方や全身状態の変化に応じて見直していきます。そのため、原因不明とされる痛みでも漢方で改善することがあるのです。

瘀血による痛みを改善する

血の異常の1つに、循環が滞った状態を指す瘀血(おけつ)があります。打撲や冷え、ストレス、まれに手術などがきっかけで起こり、刺すような痛みが症状の1つです。瘀血の人には「月経の異常がある」「皮膚の色が浅黒い」「しみが多い」「目の下にくまができやすい」などの特徴があります。こうした特徴があって長引く痛みがある場合には、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や治打撲一方(じだぼくいっぽう)などの漢方薬が使われます。桂枝茯苓丸は瘀血を解消する代表的な薬で「桂皮(けいひ)」「芍薬(しゃくやく)」「茯苓(ぶくりょう)」「桃仁(とうにん)」「牡丹皮(ぼたんぴ)」から成ります。治打撲一方には、瘀血を解消するものや炎症を抑える作用の生薬が含まれています。

気うつによる痛みの治療 

気の異常の1つに気うつがあります。これは気の流れが停滞した状態で、抑うつなどの精神状態だけでなく、「胸やのどのつかえ」「張るような痛み」などの身体状態も含みます。使われる薬の1つが、「柴胡(さいこ)」「釣藤鈎(ちょうとうきょう)」「朮(じゅつ)」「茯苓」「当帰(とうき)」「川芎(せんきゅう)」「甘草(かんぞう)」から成る抑肝散(よくかんさん)です。「イライラ」「興奮」などの精神的な高ぶりを抑える効果があり、神経の過敏な状態を抑えて痛みを軽減させる働きもあると考えられています。一般に、気うつに対する漢方薬を慢性の痛みに使う場合は、効果が出るまである程度の時間が必要です。