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2012年03月13日(火)放送

漢方で対処!慢性の痛み「むくみをとって頭痛を解消」

漢方における頭痛の考え方

漢方の考え方の1つに、気血水があります。気は生命を支えるエネルギー、血は主に血液や栄養、水は体の水分を指し、漢方ではこれらの3つの要素が体内をバランスよく循環することで健康が保たれていると考えます。頭痛はこのうち、水の異常(水滞)で起こることがあります。水滞は、体内の水分が正常に分布せずに偏ってしまう状態のことで、むくみが生じます。頭痛はそのほか、胃腸の冷えストレス、脳の血流障害が原因で起こることもあります。
なお、突然の激しい頭痛は「脳出血」や「くも膜下出血」などの危険な頭痛である可能性があります。このような場合は、できるだけ早く医療機関を受診して西洋医学的な診断・治療を受ける必要があります。また、慢性的に続く頭痛の場合も、病気が隠れていないか診断を受けることが重要です。

水滞で起こる頭痛

水滞が起こり、むくみが頭の中に生じると、血管や神経が圧迫されて頭痛が起こることがあると考えられています。頭痛のほかに水滞によって起こる症状には、めまい・けん怠感・下痢などもあります。水滞に使われる漢方薬にはさまざまなものがありますが、そのうちの1つが「猪苓(ちょれい)」「茯苓(ぶくりょう)」「沢瀉(たくしゃ)」「桂皮(けいひ)」「朮(じゅつ)」の5つの生薬から成る五苓散(ごれいさん)です。雨の降る前に起こる頭痛は、気圧の変化によって頭の中にむくみが生じて起こると考えられますが、五苓散はこのようなタイプの頭痛に効きます。五苓散に限らず、頭痛に用いる漢方薬は、予防薬のように毎日使い続けることができます。

冷えると悪化する頭痛など

胃腸の冷えから起こる頭痛に効果があるのが呉茱萸湯(ごしゅゆとう)です。冷えると悪化したり、おう吐を伴う頭痛に適しており、片頭痛によく使われます。体を温めたり、胃腸の働きを助けたりする4種類の生薬から成ります。
高血圧や動脈硬化がある中高年や、起床時や朝方に痛む頭痛に効果があるのが釣藤散(ちょうとうさん)です。主にストレスなどの影響を和らげ、脳の血流循環を改善することで頭痛を起こしにくくします。