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2012年01月12日(木)放送

胃がん 早く確実に治したい「どうする? 術後の食事」

胃がん手術の合併症

胃がんの手術後は、基本的に何を食べても問題はありません。しかし、手術後は胃が小さくなったり、なくなったりするため、一度にたくさんの量を食べたり、食べ方が速かったりすると、ダンピング症候群小胃症状逆流性食道炎などの合併症が起こることがあります。ダンピング症候群は胃全摘術を受けた人に起こりやすく、食べたものが一気に小腸に入ることで、食後30分以内に「冷や汗」「動悸(どうき)」「全身のだるさ」「下痢」、食事の2~3時間後には低血糖による「脱力感」「発汗」などが現われることがあります。小胃症状は幽門側(ゆうもんそく)胃切除術を受けた人に起こりやすく、食事中に小さな胃が膨らんでおなかが苦しくなる症状です。逆流性食道炎はどちらの手術を受けた人にも起こりやすく、消化液が食道に逆流することで、食後に胸やけなどが現われます。

合併症を抑えるための工夫

胃がんの手術を受けた後の食事は、少しずつ、ゆっくり食べることが基本です。少しずつ食べることで、一度に大量の食べ物が小腸に入るのを防いで、ダンピング症候群が起こるのを抑えます。また、ゆっくり食べることで、食べたものが小さな胃にたくさんたまることを防ぎ、小胃症状を抑えます。
少しずつ食べるコツとしては、「一口ずつ食べる」「少量でも栄養のあるものを食べる」「足りない栄養は間食で補う」などの工夫があります。また、ゆっくり食べるコツとしては、「一口食べたら箸などを置く」「一口につき約10回ずつかんでから飲み込む」「食事に十分時間をかけると決めておく」などがあげられます。
逆流性食道炎を抑えるには、食後すぐに横にならないようにします。就寝時には上半身を少し高くしたり、油っこいものは控えるのも効果的です。

手術後も食事を楽しめる

手術後、胃が小さくなったりなくなったりした状態に小腸は混乱しますが、2か月~1年ほどすれば慣れてきます。それに従って食べられる量も徐々に増えます。お酒も多少飲んでも問題はありません。手術後に食事量が減り、体重が10~15%減少する人もいますが、それによって肥満が解消し、かえって健康になった人も少なくありません。工夫を身につけて、食事を楽しみましょう。