ホーム > 過去のテーマ 一覧 > 胃がん 早く確実に治したい「抗がん剤に効果あり」

メールで知らせる

クリックするとNHKサイトを離れます

過去のテーマ内容を印刷

2012年01月11日(水)放送

胃がん 早く確実に治したい「抗がん剤に効果あり」

胃がんの抗がん剤治療

胃がんの治療で抗がん剤治療が行われるのは、「手術後」「進行して手術が難しい場合や手術後に再発した場合」の主に2つの場合です。手術後に抗がん剤を用いるのは、体内に残った目に見えない小さながん細胞が増殖して再発するのを抑えることが目的で、早期がんの場合は基本的に行われません。
かつては「胃がんに抗がん剤は効かない」と言われていましたが、最近の研究によって、抗がん剤の効果が明らかになってきています。手術が困難な進行した胃がんや再発した胃がんに対しても、抗がん剤の効果は確認されています。

手術後の治療

手術後の再発予防でよく使われているのが、TS-1という内服薬の抗がん剤です。「4週間服薬して2週間休薬する」という6週サイクルの治療を手術後1年間続けます。内服薬なので入院せずに治療が可能です。TS-1の主な副作用には「食欲不振」「下痢」「吐き気」「味覚異常」「爪が黒くなる」「白血球の減少」「涙が出る」「口内炎」などがあります。副作用が強く現れて治療の継続が困難な場合には、薬の量を減らしたり、服薬するサイクルを「2週間服薬して1週間休薬する」という3週サイクルの治療に変更するなどの対応がとられます。副作用で吐き気がある場合には、吐き気を抑える薬を併用します。

進行・再発した場合の治療

手術が困難な進行した胃がんや、手術後に再発した胃がんに対しては、TS-1とシスプラチンという抗がん剤を併用した治療が行われます。TS-1は「3週間服薬して2週間休薬する」という5週サイクルを繰り返し、各サイクルの開始日から8日目にシスプラチンの点滴が行われます。シスプラチンを投与するときには3日間ほどの入院が必要です。シスプラチンには、強い吐き気などの副作用があるため、制吐薬が使われることがあります。効果が不十分な場合や副作用が強い場合などには、「タキサン系」の抗がん剤や「イリノテカン」に変更します。進行がんや再発の場合にも抗がん剤の治療の効果は確認されていますが、副作用によって生活の質が低下することも考えられます。治療の内容については、医師とよく相談し、納得して決めることが大切です。