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2012年01月10日(火)放送

胃がん 早く確実に治したい「なぜ手術? どう手術?」

胃がんの手術

胃がんの治療は手術が基本で、胃の全体または一部と、周囲にあるリンパ節などを一緒に切除します。がんが粘膜にとどまっていれば内視鏡治療が選択できることもありますが、それより深くまで達している場合には、リンパ節に転移している可能性が高くなるため、手術が必要となります。がんが胃壁の外側に達して腹腔の内部に散らばるように転移している場合や、血管を介して離れた臓器に転移している場合などは、基本的には手術の対象とはなりません。
手術は、基本的に開腹して行われます。ただし、早期がんでは、開腹せずに行う腹腔鏡手術が可能な場合があります。開腹手術でも腹腔鏡手術でも、切除する範囲などは基本的に同じです。

手術の方法


がんが胃の下部に発生した場合には、主に、幽門側(ゆうもんそく)胃切除術が行われます。がんより3~5cm大きく切除するため、幽門(胃の出口)を含めて胃3分に2程度を切除し、さらに、がんが転移している可能性のあるリンパ節を切除します。残った胃は十二指腸とつなぎ合わせます。胃の容量は小さくなりますが、食べたものがまず胃に入り、そこから十二指腸に送られるのは手術前と変わりません。
がんが胃の上部に発生した場合や、がんが大きい場合には、胃全体を切除する胃全摘術が行われ、胃全体と、がんが転移している可能性のあるリンパ節を切除します。胃の下部を残さない理由としては、リンパ液の流れる方向から下部のリンパ節にがんが転移している可能性が高いと考えられることなどがあげられます。胃を切除した後は、小腸を切断し食道まで引き上げてつなぎ、十二指腸を小腸につなぎ合わせます。

手術の影響

胃がんの手術を受けても、原則として手術前と同じ物を食べることができます。ただし、胃が小さくなったり、なくなったりするので、一度にたくさんの量を食べることは難しくなるため、食事のとり方などを工夫する必要はあります。
また、手術には合併症のリスクが伴います。胃や腸の手術特有のものとしては、「腹部にうみがたまる」などがあります。手術に一般的なものとしては、「肺炎が起こる」「傷口の感染や出血が起こる」などがあります。