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2012年01月09日(月)放送

胃がん 早く確実に治したい「早期なら内視鏡治療も」

胃がんの進行

胃の内側は粘膜で覆われていて、胃がんの多くはこの粘膜に発生し、外側に向かって大きくなっていきます。胃壁は内側から「粘膜」「粘膜下層」「筋層」「漿膜(しょうまく)」という4層構造になっていて、がんが深くまで達するほど転移の可能性が高まります。そこで、がんが粘膜と粘膜下層にとどまっていて転移の可能性が低い場合を早期がん、それを超えて進んでいる場合を進行がんと分類しています。
さまざまながんの中で、胃がんになった患者数は1位を占めていますが、死亡者数は1位ではありません。一般に、胃がんの治療から5年たった時点で生存していれば、胃がんは完治したとみなされます。早期がんの段階で治療を受けた場合、その確率は95%以上とされています。だからこそ胃がんは、早期発見が重要です。

早期がんの治療


胃がんの治療は、遠くの臓器に転移している場合など以外は手術が基本です。しかし、早期がんでリンパ節への転移がなく、がんが一括して切除できる大きさであるという原則を満たす場合(具体的には「がんが粘膜にとどまっている」「大きさが2cm以下」「がんの中に潰瘍(かいよう)や潰瘍の治った傷痕がない」「分化型である」という条件に当てはまる場合)には、内視鏡治療を受けることができます。内視鏡治療は、口から挿入した内視鏡の先端から電気メスなどの手術器具を出して、がんのある部位の粘膜をはぎ取る治療法で、ESD<内視鏡的粘膜下層剥離(はくり)術>という方法が主流です。開腹しないため体への負担が少なく、胃の機能がほとんど低下しないのも大きなメリットです。

早期発見のために

胃がんは早期であるほど完治の可能性が高まり、内視鏡治療を選択することもできます。40歳を過ぎたら、毎年胃の検査を受けましょう。胃がんを発見するための検査には、主に内視鏡検査エックス線検査があります。がんをより小さな段階で発見するには、胃の中を直接観察することができ、3mm程度の小さながんまで発見することができる内視鏡検査が勧められます。
予防も大切です。ピロリ菌に感染している人は、除菌治療を受けることが胃がん予防につながります。また、喫煙も胃がんに関係するため禁煙も必要です。