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2012年01月04日(水)放送

気をつけて!冬の事故「餅をのどに詰まらせたとき」

サインに気づくことが大事



窒息のチョークサイン

暮れから正月にかけては、餅をのどに詰まらせる事故が発生しやすい時期です。のどに詰まりやすい食べ物はさまざまありますが、なかでも餅は柔らかくて粘りけがあるため、気管の奥のほうまで入り込んでしまうことがあります。特に高齢者は、物をかんだり飲み込んだりする力が弱くなっており、食べ物が気管に入りやすいので注意が必要です。一般に呼吸が停止すると、約15分でほぼ100%が死に至るとされます。周囲の人が素早く対処することが大切です。
異物が気管に詰まって呼吸が苦しくなると、ほとんどの人がのどをかきむしるチョークサインを出します。この動作を見たら窒息を疑います。ただし、高齢者の場合は「反射が鈍い」などの理由で、チョークサインは出さずに急にうなだれてしまうことがあります。"食事中に急にうなだれる""息をしていない"というときは、まず食べ物による窒息を疑う必要があります。

餅を詰まらせたときの対処法


背部こう打法

異物がのどに詰まっているときは、まずせきを促します。水は飲ませてはいけません。せきこんでも異物が出てこなかったり、息を吸うときにヒューヒューという音がして息を吸いにくい症状がみられるときは、救急車を呼びます。救急車を呼ぶと同時に、口を開けてみて目の前に異物があり簡単に取り出せる場合は指で取り出します。取り出せない場合は、あごを手で押さえて前傾させ肩甲骨の間を手のひらの根元で強く叩く方法(背部こう打法)や、後ろから抱えて両手でみぞおちの下辺りを押し上げる方法(腹部突き上げ法 ※妊婦や乳幼児には行わない)で異物を吐き出させるようにします。

異物が取り出せても受診する

のどに詰まった異物を家庭で取り除くことができたとしても、気管の中に残って誤嚥(ごえん)性肺炎を起こす危険性もあるので、必ず医師の診察を受けましょう。数日間は周囲の人が注意深く観察することも必要です。
のどに詰まりやすい食品には、餅・肉・ミニカップゼリー・あめ類・パン類など乾いたもの、などがあります。小さく切る、あせらずゆっくり食べるなど、食べ方に注意するようにしましょう。