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2011年12月08日(木)放送

変わる脳梗塞治療「生活習慣病をトータルで管理」

脳梗塞と生活習慣病

脳梗塞の再発を防ぐためには、薬物療法と併せて生活習慣の改善に取り組むことが大切です。脳梗塞と特に関わりの深い生活習慣病には、高血圧糖尿病脂質異常症の3つがあります。これらの病気があると、血管を傷つけたり、細い血管の動脈硬化が進行し、血管内が閉塞したり、血栓が詰まりやすくなります。また、これらの生活習慣病には相乗作用があり、1つより2つ、3つというふうに、数が増えるほど再発リスクは高くなっていきます。そのため、これらの病気に関わる生活習慣を見直して改めていくことは、再発予防に大きな効果があります。

どんなことをすればよい?

脳梗塞の再発予防として生活習慣病を治療する場合には、すでに進行した動脈硬化の悪化を防ぐために、まず薬物療法が行われます。それと並行して、生活習慣も改善していきます。
生活習慣の改善では、食生活の改善運動禁煙が基本となります。喫煙している人は、必ず禁煙しましょう。食生活では、「摂取エネルギー量を適正にする」「動物性脂肪をとりすぎない」「減塩を心がける」「野菜をたくさん食べる」などに気をつけましょう。運動には、生活習慣病改善だけでなく、傷んだ脳の血管の機能を高めて、脳梗塞の再発を予防する効果があります。ウオーキングなどの有酸素運動を1日30分行うことを目安としましょう。手足の麻痺や心臓の病気などがある場合は、どのような運動がよいか担当医と相談してください。

冬に気をつけたい生活習慣

急激な温度変化は、血圧を上昇させて脳出血や脳梗塞の引き金になります。また、暖房器具で空気が乾燥しているため、体内の水分が奪われやすい環境にあります。脱水状態になると血液が固まりやすくなるので、1日に500~1000ml程度の水分を適宜、とるようにしましょう。お酒の飲みすぎも、血圧の急激な変動や脱水の原因になります。飲みすぎには十分注意してください。
個々人の病気の状態で目標値は異なりますが、高血圧・糖尿病・脂質異常症をトータルで管理していくことで、再発のリスクを低下できます。定期的に健診を受けるとともに、TIAの症状を覚えておくことも大切です。