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2011年12月07日(水)放送

変わる脳梗塞治療「再発予防薬の新常識」

脳梗塞の再発

脳梗塞は再発率の高い病気で、患者さんの約半数が発症後10年以内に再発しているというデータもあります。特に、発症から1か月後、1年後、3年後など比較的短期間で再発する割合が高いと言われています。
脳梗塞の再発予防には、適切な薬物療法と生活習慣の改善にしっかり取り組むことが大切です。一度脳梗塞を発症した人は、再発しやすい体質であるといえます。再発予防のためには、「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」など原因となる病気の治療薬と、血栓ができるのを防ぐ薬を、のみ続けることが大切です。

再発予防の薬物療法

脳梗塞は、「動脈硬化が原因で起こるタイプ」と「心臓に原因があって起こるタイプ」に分けられ、それぞれ使われる薬の種類が異なります。 動脈硬化が原因で起こるタイプには、抗血小板薬を使用します。脳梗塞の予防に使う抗血小板薬には「アスピリン」「クロピドグレル」「シロスタゾール」の3種類の内服薬があり、いずれも血小板が固まるのを抑えて血栓をできにくくする薬です。
心臓が関わって起こるタイプの脳梗塞は、主に心房細動という不整脈が原因となって起こります。その場合は、心臓の中で血栓ができるのを防ぐ抗凝固薬を服用します。この薬には、長年使われている「ワルファリン」と、今年登場した「ダビガトラン」という内服薬があります。

再発させないために

抗血小板薬や抗凝固薬は、血液を固まりにくくするので、出血が起こりやすくなります。特に、脳出血の経験がある人、胃潰瘍(かいよう)のある人、血小板数の少ない人、腎臓や肝臓の病気がある人は注意が必要です。また、脳梗塞以外の病気で内視鏡検査や外科手術を受ける場合は、脳梗塞の担当医と検査や手術をする医師の両方に確認することが大切です。
薬をのみ続けることが不安という人もいますが、適切に服用している限り心配ありません。むしろ、服薬を中止して再発のリスクを高めるほうが危険です。疑問や不安がある場合は、自己判断せずに、担当医に相談しましょう。