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2011年12月05日(月)放送

変わる脳梗塞治療「こんな前触れに注意!」

脳梗塞の前触れ

脳梗塞とは、動脈硬化などが原因で脳の血管が詰まる病気です。血管が詰まり血流が途絶えると、その先の脳の細胞は壊死(えし)を起こし機能が失われてしまいます。そのため、重い後遺症が残ったり、命を落とすこともあります。
脳梗塞は突然起こるイメージがありますが、前触れがある場合も少なくありません。この前触れのことをTIA一過性脳虚血発作)と呼びます。TIAも脳梗塞と同じように、血液の塊である血栓が脳の血管に詰まるために起こります。脳梗塞と異なるのは、血栓が短時間で自然に溶けて、途絶えていた血流が再開することです。しかし、一般的にTIAを起こした人の15~20%が、その後3か月以内に脳梗塞を発症すると言われています。脳梗塞の発症を防ぐには、TIAに早く気づいて、適切な対応をとることが非常に重要です。

TIAの症状

TIAの症状には主に次の4つがあります。体の片側だけに現れるのが特徴なのでチェックしてみてください。

【体の片側のまひやしびれがある】
両腕を同じ高さに上げ片側だけ下がった場合、まひが疑われます。

【顔がゆがむ、口元のしびれがある】
「いー」と発音して左右とも口角が同じように動かない場合、まひが疑われます。まひが強いと顔がゆがむことがあります。

【ろれつが回らない、言葉が出にくい】
「らりるれろ」などが正しく発音できない、短い文章で思うように言葉が出ない場合、脳の血管がつまり言語障害をおこしている可能性があります。

【片側の視野が暗くなる】
片側ずつ目を手で覆ってみて、どちらかの視野が暗くなって見えなくなっている、その状態が数分続き、自然に回復した場合、TIAの可能性があります。

上記の症状が1つでも当てはまり、それが比較的短時間で治まった場合は、TIAの疑いがあります。直ちに救急車を呼んで、専門の医療機関に行くことが大切です。

TIAの治療

以前はTIAが起こっても症状が治まれば様子を見ていることもあったのですが、現在は、症状が治まってもすぐに治療を行うというのが基本的な考え方です。
特に、TIA後に脳梗塞を発症するリスクをチェックし、4点以上だった場合は、入院して治療を受ける必要があります。