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2015年03月14日(土)放送

モノがゆがんで見えるとき

加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)とは

ものがゆがんで見え、次第に視野の中心部が欠けていき、さらに悪化すると失明に至る病が加齢黄斑変性。
網膜の奥の直径6ミリのへこんだ箇所「黄斑」の下には光や色を認識する「視細胞」が密集しているため、モノを見る上でとても重要な場所です。この黄斑の部分に老廃物がたまると、異常な血管が新たにでき「黄斑」が盛り上がります。そうなると「視細胞」がうまく働かず、モノがぼやけたり、ゆがんで見えます。新たにできた血管が破けると「視細胞」が傷つき失明してしまうこともあります。

自分でチェックするには

病院などで配布されているアムスラーチャート(碁盤の目のような図)で視野検査を行い、ゆがみがないかなどチェックすることができます。

【アムスラー検査のやり方】
目から30センチ離して、中心点を片目ずつ見つめる。
1. 線がゆがんでいないか
2. 中心点はハッキリ見えているか
3. 欠けている部分はないか
※ ひとつでも当てはまると、加齢黄斑変性(などの網膜の病気)の可能性があります。眼科で精密検査を受けましょう。
アムスラーチャートはこちら(PDF)>>

チョイス① 注射で治す

「抗VEGF薬」を注射すると異常な血管の発生を抑え、黄斑を元の形に近づけることができます。
そのために、ゆがみや、視野の中心部が暗くなる症状が軽減できます。定期的に薬を投与する必要があります。時間が経つと新たに血管ができてくるためです。経過を見ながら継続的に投与を続ける必要があります。薬の費用は1回約5万円ほど(3割負担の場合)

チョイス② 加齢黄斑変性の前兆ドルーゼンを見つける

ドルーゼンは黄斑にある細胞から排出される老廃物です。ドルーゼンが溜まっていくと黄斑が盛り上がり、新たな血管をつくることにつながるため、ドルーゼンの蓄積は加齢黄斑変性の前兆です。
この「ドルーゼン」が溜まっているかは眼科の検査でわかります。「眼底カメラ」で眼底を調べると、簡単にドルーゼンの有無がわかるのです。費用は3割負担で約1200円ほど。(このほかの検査でも眼底の状況がわかります)
眼科で『ドルーゼンを見てください』と伝えて検査してもらいましょう。

チョイス③ 緑黄色野菜で予防

ドルーゼンの蓄積を防ぎ加齢黄斑変性を防ぐ方法が、緑黄色野菜をしっかり食べることです。緑黄色野菜に含まれる栄養素の抗酸化作用は、ドルーゼンの発生を抑えます。
ルテイン、ビタミンA、C、E、亜鉛などが含まれる緑黄色野菜が大切です。
※ 少量の油と一緒に摂るとルテインなどの吸収率が上がります。

食事だけで摂りきれない場合のために、加齢黄斑変性の予防に必要な量の栄養素が入ったサプリメントがあります。サプリメントの取り過ぎは禁物です。眼科医と相談の上、推奨されたものを摂取してください。またサプリメントの費用は保険が適用せず、自己負担になります。
また喫煙はドルーゼンを増やす原因になります。予防のためには禁煙が大切です。