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【監修:東北大学 黒澤一(くろさわ・はじめ)教授】

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、肺の呼吸機能が低下していく病気で、主に喫煙が原因となって起こります。たばこの煙に含まれる有害物質を吸い続けることで、肺に炎症が起こり肺の組織が徐々に破壊されていきます。一度破壊された組織は元には戻りません。

初期は症状はほとんどありませんが、次第に坂道や階段を上るときに息切れするようになり、進行すると平地を歩くだけで息切れが起こるようになります。さらに進行すると、座ったり寝たりしている安静時でも、呼吸が苦しくなるようになります。

いますぐできる!COPD(慢性閉塞性肺疾患)チェック

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喫煙者や過去に喫煙歴がある人がCOPDを発症している可能性があるかどうかを簡単に調べる方法が、2017年に発表された下記の『COPDチェック』です。

以下の5つの質問項目で、あてはまるものを選んでください。

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現在の年齢は?
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かぜを引いていないのに、たんがからんで せきをすることがある
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走ったり、重い荷物を運んだりしたとき、同世代の人と比べて息切れしやすい
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この1年間で、走ったり重い荷物を運んだりしたとき、ゼイゼイやヒューヒューという強い息切れを感じることがあった
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これまで、たばこをどれぐらい吸ったか

1日の平均本数 × 喫煙年数で計算してみてください。

1日当たり20本×20年の場合・・・20×20=400となります。単純な本数ではないので注意)