詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2019年6月 号に掲載されています。

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「顎関節症」は、癖や生活習慣も原因になるため、ふだんのケアも大切です。初期治療としてすぐに実践できる、「セルフケア」の方法を紹介します。もちろん、症状が出た場合は、セルフケアだけに頼らず専門の歯科医院に相談してください。
「顎関節症の原因や症状」についてはこちら上下の歯を接触させる癖(TCH)では、習慣的に上下の歯を接触させています。筋肉が疲労し、あごの関節に負担をかけます。無意識に行っていることが多いのですが、まずはTCHを行っていることを自覚し、それがあごに良くないことを認識することで、意識的に「歯を離す」、「力を抜く」などの行動につながります。
開口訓練とは、口を開ける練習をすることです。あごが引っかかって開かないとき、関節の動きを良くするために行います。また、筋肉に痛みがある場合は、ストレッチ効果が期待できます。
注意)強い痛みを感じない程度にしてください。
指の力で圧力をかけると効果的です。親指を上あごの前歯に当て、人差指を下あごの前歯の縁に当てます。そして少しずつ力を加えながら、上下の歯を押し上げるように口を開きます。これを1日数回、1回につき10回程度、無理のない範囲で行います。
顎関節症に関係する咬筋(こうきん)や側頭筋などの筋肉が凝っている場合は、ほぐしてあげましょう。血流を促し、緊張をほぐすことで、痛みを和らげることができます。手のひら、または指で、側頭部からほおに向けて撫でるようにして、筋肉をリラックスさせます。
1日数回、1回につき10回程度行うと効果的です。他にも顔や首、肩回りの軽いストレッチなどでも効果を得られます。
唇やほおの緊張をとる「あっぷっぷ体操」もあります。リラックスした状態で、歯と歯の間を少し開け、頬に空気を入れて膨らませます。さらに上下左右に膨らまして、5秒ずつ行い、ゆっくり息を吐いてください。歯磨きのとき、口をゆすぐようなイメージです。
顎関節症の場合は、TCH(上下の歯を接触させる癖)の他にも、あごに負担がかかる行動や習慣をなるべく避ける必要があります。日常であごに負担がかかりやすい習慣には、「ほおづえをつく」、「うつ伏せで寝る」などがあります。ささいな習慣や癖に注意することで、症状の改善、悪化の防止、または予防にもつながります。
詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2019年6月 号に掲載されています。