詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2019年6月号に詳しく掲載されています。

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歯並びを整える「歯列矯正」。まずは、自分の歯並びが正しいかどうか、チェックしてみましょう。
【歯並びチェック項目】
1つでも当てはまる項目がある場合、 正しい歯並びではない可能性があります。
歯並びが悪いと、磨き残しが多くなり、虫歯・歯周病、また、それに伴う口臭が起こります。さらに、かみ合わせも悪くなるため、咀嚼(そしゃく)の効率が悪くなったり、顎関節に負担がかかって顎関節症になることもあります。
「顎関節症の原因や症状」についてはこちらまた、歯並びが悪いことを気にして、うまく笑うことができなくなってしまいます。口元の綺麗さはコミュニケーションにおいて重要です。人と人は表情で相手とコミュニケーションするため、目で笑っていても、口元を隠してしまうとその真意が伝わりません。
歯列矯正は、1つ1つの歯にブラケットと呼ばれる装置を付け、そのブラケットをつなげるようにワイヤーで固定します。ブラケットに金属のものを使用するのが「金属ブラケット」です。
最大のメリットは、治療の確実性が高いこと。また、ブラケットが万が一外れた場合にも、すぐに気づくことができるうえに補修も確実です。デメリットは、矯正治療していることが相手に気づかれやすいということです。
「審美ブラケット」は、ブラケット自体が透明や白色の目立たない色で、審美性が高いのが特徴です。大きなメリットは目立ちにくいということと、金属ブラケット同様のメリットが挙げられます。しかし、金属ブラケットよりは高額になる上、金属ブラケットよりもブラケットが外れやすいというデメリットがあります。
「舌側矯正」は歯の裏側に装置を取り付けます。最大のメリットは、何といっても、矯正していることが他人にはわからないということです。 一方で、費用がさらに高額である、発音がしづらい、舌を傷つけやすいといったデメリットも挙げられます。さらに、ブラケットが外れしまった場合、気づきにくく、さらに治療しにくいというデメリットがあります。
「マウスピース矯正」はブラケットやワイヤーを使用しない矯正治療です。メリットは、目立たない、発音がしやすい、取り外しができるので清掃性がよいということが挙げられます。デメリットは、締め付けが強いので、つい外してしまってなかなか矯正されないという例もあること。また、比較的、歯並びの悪さの症状が軽い人にのみ適応となるため、適応症例が限られているということです。
どの歯列矯正も保険適用外となります。矯正治療には時間がかかりますが、我慢に耐えれば、歯並びが審美的にも機能的にもよいものとなります。
詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2019年6月号に詳しく掲載されています。