【患者体験談】薬をのむ前に 食生活の見直しで高血圧を改善

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高血圧といわれたとき -私のチョイス-

高血圧の治療 薬か?食生活改善か?

会社員のAさん(56歳)の趣味は登山。週に1度は山に登り、日頃からウォーキングも欠かしません。
健康には自信がありました。しかし5年前、高血圧と診断されてしまいました。そこで自宅で血圧を2週間測り続けたところ、上の平均がおよそ150、下がおよそ100でした。

高血圧とわかったAさんは、医師から2つの選択肢を提示されました。「すぐに降圧薬による治療を開始する」か「まずは薬をのまずに食生活の改善を行う」かのどちらかだというのです。悩んだ末、Aさんは食生活の改善をチョイスすることにしました。

DASH(ダッシュ)食とは?

そんなAさんに医師が勧めたのが「DASH食」です。DASH食とは「高血圧予防のための食事法」で、NIH(アメリカ国立衛生研究所)の主導で行われた臨床試験に基づく食事療法のことです。高血圧の原因の1つに過剰な塩分摂取が挙げられますが、DASH食を行うと塩分を制限するのと同程度の効果があると言われています。

DASH食の具体的な内容は、野菜や乳製品、果物、魚や大豆製品などを積極的に食べること。これらの食品には塩分の排出を促す効果のあるカリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維などが豊富に含まれており、同時に摂取することでその効果がさらに高まると言われています。

効果が現れた!

塩辛いものが好きだったAさん。DASH食で勧めている食材を加えることと、減塩を意識して食生活の改善を行いました。塩辛いものや味付けの濃いものをなるべく控えつつ、野菜中心の生活に切り替えたのです。野菜にはカリウムや食物繊維が含まれています。豆腐などの豆類は食物繊維やマグネシウムなどが豊富です。また、ヨーグルトなどの乳製品を加えたことでカルシウムもとれるようになりました。さらにカリウムが豊富な果物もとるように意識しました。

改善前後でメニューを比べると・・・

【朝食】
魚卵の入ったおにぎり(2個) → 梅干しのおにぎり(1個)・ミックスサラダ・ヨーグルト・バナナ

【昼食(社員食堂)】
ラーメン(つゆも飲み干していた) → 野菜が入った定食

【夕食】
きんぴらごぼう・焼き鳥・魚の照り焼き・刺身 → 鶏鍋(野菜・豆腐入り) ・オニオンサラダ ・ミックスサラダ・刺身(量を半分に減らす)

こうした食生活を続けること1年、Aさんの血圧は正常値まで下がり、さらに体重も6kg減量しました。このまま続けていけば治療薬をのまずにすむと感じたAさんは、診断から5年たった現在もDASH食を続けています。