そのめまい、耳のトラブル!? 気になる短いめまい

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良性発作性頭位めまい症の症状・特徴

良性発作性頭位めまい症
良性発作性頭位めまい症の症状

良性発作性頭位めまい症は、病名に"頭位"とついていますが、めまいを起こす頭の位置を「めまい頭位」といいます。じっとしているときはめまいが起こらないのですが、頭を動かして、決まった頭の位置でめまいが起こるのが特徴です。ただし、めまいが起こる頭の位置は、人によって異なります。寝返りをしたときや朝起きたとき、目薬を差そうと上を向いたときや料理をしようとして下を向いたときなどに起こることがあります。

症状は、目が回るような回転性の激しいめまいが多く、平衡感覚が失われてよろめくような感じの場合もあります。そのため、回転性のめまいでは吐き気おう吐を伴うこともあります。ただし、メニエール病のように、耳鳴りや難聴などの症状は起こりません。

良性発作性頭位めまい症が起こるしくみ

良性発作性頭位めまい症が起こるしくみ

内耳には、三半規管の根元あたりに重力や体の方向を感知する「耳石器」という器官があります。この中には、耳石と呼ばれる石のようなものがあり、それが剥がれて、三半規管に入り込むことで良性発作性頭位めまい症は発症します。

耳石がどうして剥がれてしまうのかは、はっきり分かっていませんが、60~70代の女性に多いので、加齢女性ホルモンとの関係が考えられています。閉経すると、女性ホルモンの分泌が低下してカルシウムの代謝に影響し、耳石がはがれやすくなるのではないかと言われています。

良性発作性頭位めまい症の検査

頭位眼振検査や頭位変換眼振検査
フレンツェルめがね

問診や聴力検査など、一般的な耳の検査のほかに、「頭位眼振検査」「頭位変換眼振検査」が大切です。検査には、目が左右に動く様子がわかるフレンツェルめがねを使用します。どちらも頭を動かし、眼球の動きを調べる検査です。良性発作性頭位めまい症は、頭を動かすことで起こるめまいなので、頭がどこの位置に向いたときに異常が起こるのかを確認します。

良性発作性頭位めまい症の治療

浮遊耳石置換法
良性発作性頭位めまい症の薬

良性発作性頭位めまい症と診断した場合に、一番初めに行う治療が、浮遊耳石置換法です。患者さんの頭や体を動かして、三半規管に入った耳石を耳石器に戻す治療です。フレンツェルめがねを使って、眼振を見ながら浮遊耳石置換法を行うことで耳石が耳石器に戻ったかどうかを判断します。この治療は、必ず医師が行うもので、患者さんが自主的に行えるものではありません。

薬は、症状を和らげるために、補助的に使う場合があります。一番よく使うのは「吐き気止め」、そのほか「抗不安薬」「抗めまい薬」などを使うことがあります。

運動療法は、患者さんご自身で行っていただくものです。

  1. ベッドの中心あたりに、足を下ろして座り、体をゆっくり横に倒して、そのまま60秒数えます。
  2. 60秒数え終わったら、体をゆっくり起こして元の姿勢に戻ります。
  3. 次にゆっくり逆側に倒れて横になり、60秒数えます。
  4. そしてまた、ゆっくり体を起こして元の位置に戻ります。

左右1セットにして3回。これを1日1回、寝る前に行います。

寝る前に行うと、寝がえりや起床時のめまいが起こりにくくなります。最初は、頭の位置を変えるとめまいが起こることがありますが、続けているうちに、徐々に症状が軽くなります。

めまいを解消する体操

めまいを解消する体操

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2019年3月号に詳しく掲載されています。

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