【あの人の健康法】元プロボクサー・竹原慎二の膀胱(ぼうこう)がんとの闘い

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各界を代表する方々の健康の秘訣や闘病記をご紹介する「あの人の健康法」。
今回は、ボクシング・元WBA世界チャンピオンの竹原慎二さん。
実は竹原さん、42歳のとき膀胱がんが発覚し、医師から「最悪の場合、余命はあと1年」と言われていました。
そして治療から4年。竹原さんは現在もがんとの闘いを続けています。
竹原さんはがんとどのように立ち向かっているのか?その不屈の闘志に迫りました。

突然告げられたがん宣告

42歳の若さで膀胱(ぼうこう)がんになった竹原さん。異変に気付いたのは41歳のときのこと。激しい頻尿に不安を感じた竹原さんは、病院で診察を受けました。

しかし、そこで医師から告げられた病名は、膀胱がんとは異なるものでした。

竹原:『41歳ぐらいの時から具合が悪くなり、激しい頻尿になりました。そこで病院に行ったら、膀胱炎・前立腺炎・前立腺肥大などの病名をつけられて。その時は「そうなんだ」と思って、薬をのんでいたんです。
そして2013年の12月31日、皆で宴会をやっていたとき、トイレに行ったら真っ赤な尿が出て、「これはやばいな」と思いました。そこから検査をしたら、2月3日、膀胱がんだと言われましたね。』

Q:がんと分かるまで、かなり時間がかかったんですね。

竹原:『(頻尿からがんと分かるまで)約1年かかりましたね。』

膀胱がんとは

膀胱がんとは

膀胱がんとは、膀胱の粘膜ががん化することによって起こる病気です。膀胱がんは、その深さや広がり、転移の規模に応じて4つのステージに分けられます。

竹原さんの場合はリンパ節にがんが転移しており、膀胱がんの中でも最も重いステージ4と診断されました。治療のためには膀胱を摘出しなければならず、医師からは「最悪の場合は、余命は残り1年」と告げられました。

"竹原流"闘病の心得 「前向きになること」

「余命1年」という宣告を受けて、一度は闘病を諦めかけたという竹原さん。しかし、妻や子どもと一緒にいたいという思いから、なんとか生き延びる方法を模索します。
情報収集に奔走した竹原さんは、このとき、がんと闘う上で大切なことに気がついたといいます。

竹原:『(がんと闘う上で)何が一番良いのかといったら、いちばんは「前向きになること」なんですよね。そこで、自分の考え方をちょっと前向きにしていきました。どちらかと言うと、僕はネガティブな人間なんで。』

Q:それは、ボクシングをやっていた頃からですか?

竹原:『現役の頃からそうなんです。「勝てない、絶対勝てない、勝てないからもっと練習しないと」って練習して。そして試合前に振り返って「俺はこれだけやったんだ、負けるはずがない」と思ってリングに上がっていたんですよ。
病気の場合は勝てないと思った時点で駄目なので、「絶対に勝つんだ」「勝たないと死ぬんだ」と思いながら過ごしていました。』

Q:自分の闘病と、ボクシングの現役時代を重ね合わせるところもあったんですか?

竹原:『重ねる部分は結構ありましたね。当時、ミドル級で僕がチャンピオンになる確率は数%もなかったと思うんです。「そのチャンピオンになったんだから、がんごときに負けないぞ」っていう気持ちに切り替えることができました。』

前向きになるための秘訣 目標を立てる

闘病中の竹原さんが、気持ちを前向きにできた秘訣が、入院中に立てた「10の目標」です。目標を達成することが励みになり、がんに挑むことができたと言います。

10の目標

Q:ご家族と関わる目標が多いですね。

竹原:『そうですね。やっぱり、息子や娘の成長の過程で、親としてやっておきたいな、ということですね。』

Q:やはり、闘病する上で家族の支えがあったことは大きいですか?

竹原:『そうですよ。やっぱり家族の支えですね。特に病気になったら、家族の力は本当にすごいプラスのエネルギーに変わったので、家族がいて良かったなと思いましたね。』