詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年7月 号に掲載されています。

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1.熱中症予防
熱中症は屋外・室内共に注意が必要! 熱中症予防のポイント(室内) 熱中症予防のポイント(外出時)2.熱中症の応急処置
まず意識の確認を!熱中症の応急処置 意識がある場合 意識がない場合熱中症は、暑さによって体内の熱を発散することができなくなって起こる、体調不良です。屋外での熱中症は、健康な人がスポーツや作業をしているとき、短時間のうちに発症することが多くなっています。一方、室内で起きる熱中症は高齢者に多く、発見が遅れてしまうと重症化してしまうこともあります。
しかし、暑さを避け十分な水分補給をするなど、適切な対策をとることで、熱中症はほぼ100%予防できます。室内・外出時の熱中症を予防するポイントと、熱中症になってしまった場合の応急処置のポイントを、動画でわかりやすくまとめました。
直射日光が直接部屋に入ってくると、室温が高くなります。すだれやよしずなどを使い、強い日ざしをさえぎる工夫をしましょう。また、直射日光の当たる場所に打ち水をするのも効果的です。
暑い日には我慢せずに適度にエアコンと扇風機を使って、室温や湿度を下げましょう。感覚に頼らず、温度計や湿度計で管理するとよいでしょう。
脱水症状を起こすと、のどの渇きを感じにくくなります。のどが渇く前からこまめに水分補給する習慣をつけましょう。飲み物は冷たいほうが体内で吸収されやすくなり、体を冷やす効果も期待できます。また、大量に汗をかいたときには水分とともに塩分補給も重要です。おせんべいやスナック菓子で塩分をとるのもよいでしょう。
外出する前には、天気予報などで、天候や気温、熱中症情報などを確認し、暑い時間帯の外出は避けるなど、無理をしないようにしましょう。
日傘や帽子を使って、日光が直接皮膚に当たらないようにします。木陰などを歩くことでも日ざしを避けることができます。
子どもは頭の位置が低いため、アスファルトの照り返しなどで大人よりも高い温度にさらされやすくなります。外出時の子どもの様子には十分に注意してください。
こまめに日陰に入って休憩をとるようにしましょう。休憩中は帽子を脱いで、汗の蒸発を促しましょう。
経口補水液やスポーツ飲料で、水分補給とともに塩分補給もしてください。
夏の屋外、とくに炎天下で体調が悪い人がいる場合には、まず熱中症を疑います。室内でも、暑い環境で体調が悪くなっている場合には熱中症を疑ってください。意識がない場合と意識がある場合では熱中症の応急処置の方法が異なるので、まず大きな声で呼びかけ、意識の確認をします。
移動させるのが難しい場合には、日傘などで直射日光をさえぎりましょう。
服やベルトを緩めて、熱が放散しやすいようにします。
ペットボトルやコップに入れた飲み物を本人に渡して、自分で飲むように促します。自分で飲める場合には、そのまま安静にしてしばらく休憩をとります。ふだんと変わらない状態まで回復すれば、大丈夫だと判断できます。水が飲めない、体調が回復しないようなら医療機関を受診させます。
意識がない、反応が鈍い、言動がおかしい、などの場合は、すぐに救急車を呼びます。
保冷剤や氷などがある場合には、首やわきの下・太ももの付け根に当てて、体を冷やします。
(注意!)意識がないときには水を飲ませない
誤えんして窒息してしまうこともあるので、水を飲ませるのは避けましょう。
詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年7月 号に掲載されています。