怖い後遺症を引き起こす、おたふく風邪(おたふくかぜ)の合併症

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おたふくかぜの合併症

おたふくかぜの主な合併症

おたふくかぜにかかると、さまざまな合併症を引き起こすことがあります。おたふくかぜの原因であるムンプスウイルスは、唾液腺以外に、髄膜や内耳、精巣、卵巣、すい臓などにも感染しやすいため、関連する部位で合併症が起こりやすくなります。

無菌性髄膜炎

無菌性髄膜炎は代表的な合併症です。脳を包む髄膜にムンプスウイルスが感染して炎症を起こし、高熱やおう吐、頭痛などの症状が続きます。症状は、通常1~2週間ほどで治まります。

脳炎

脳炎はムンプスウイルスが脳に侵入して感染し、高熱や頭痛、けいれん、意識障害などの重い症状を来した状態です。治ってもまれにさまざまな後遺症を引き起こすことがあります。

感音性難聴

感音性難聴

感音声難聴は、ムンプス難聴とも呼ばれる合併症です。血液の流れや鼓膜の奥にある内耳道を介して、ムンプスウイルスが音の振動を受ける蝸牛(かぎゅう)に感染して障害を引き起こし、聴力に支障を来します。日本の小児科医らの調査によると、おたふくかぜを発症した人の1000人に1人が、感音性難聴になっていたとされています。学童期(小学生)に最も多く起こり、次いで子育て世代に多いことがわかっています。

精巣炎

精巣炎は、思春期以降に男性がおたふくかぜにかかると起こることがあります。不妊症の原因となることはまれですが、睾丸(こうがん)萎縮を伴って精子数が少なくなることがあると考えられています。

卵巣炎

卵巣炎は、思春期以降に女性がおたふくかぜにかかると起こることがあるといわれています。

すい炎

すい炎は、すい臓に炎症が起こり、みぞおちからへその上の辺りに痛みが起きた状態です。吐き気やおう吐、おなかが張るなどの症状を伴うこともあります。

『Q&A子どもの感染症』はこちら

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年5月号に詳しく掲載されています。

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この記事は以下の番組から作成しています

  • きょうの健康放送
    家族を守る!知っておきたい感染症「あなどれない!おたふくかぜ」